2010年9月 JBSA東京 体験&リクレーションセーリングのレポート

日時9月19日(日) 10時00分から15時30分
天候:晴、南又は南東の風 午前無風又は1~2米 午後2時以降5~6米
場所:夢の島マリーナ
使用艇:あほうどり
参加者(敬称略)5名
ブラインド・・・・・岩下、湯川、村井
サイテッド・・・・・橋本、谷下田

10時30分、ほぼ無風のハーバーを出航。猛暑は、ほぼ過去の話となったが、無風で結構湿度高く蒸し暑い。
いつものように機走で京葉線ガード下を抜けて11時10分、若洲の風力発電ウィンド・ミルの近くでセイル・アップ。
しかし、海面は鏡の如く風力ゼロ。
千葉寄りに少し風があるかもしれないとのことで、機走のまま東南東に進路をとる。
鏡のような海面が若干、ちりめん状のさざ波となるが帆走できるほどの力はない。
風を求めて東京湾の北部を動き、いつの間にか来月運用開始の羽田空港Dランウェイ近くに戻ると何と次第に風が生まれて来た。

スウィッチ・オフ。
途端に生まれた静寂さと、その中でセイルを流れる風とスターンで奏でられる水音の何という爽やかさ、心地良さ。
パワーボートのボス谷下田さんも「ヨットのこれにはかなわん」とのひとこと。

横浜で乗艇を経験してから今日が二度目のセイリングの岩下さんがヘルムズに。
向かい風で気持ちの良いヒールの中でのティーラー捌き。
初めはティラーを両手鷲づかみで力がこもり、かみ・しもに向けての操舵が大きめで、戻しも遅れ気味なのは止むを得なかったが、一時間近くスキッパーの綿密なガイダンスを受けて走らせる内に早くも気持ちの良いヘルムズぶりになり、晴れた空の下、心から楽しそうなセーリングで笑みもこぼれる。
風が少し上がって5~6米程度。ビューフォート風力階級の4位だろうか。
グレード4は確か、さざなみから兎の飛び始め程度の範囲だっただろうか。
丁度その真ん中あたりで爽やかである。
帰宅後、気象庁の過去天気を覗いたら、正午近くに前線が日本海から秋田県を越えて太平洋に向かった模様で、それで急に無風状態から変化したのだろうか。

村井さんがヘルムズとなり、フリーを6~7ノットのスピードで気持ち良く走るが、時々デッド・ランとなり、やや走りづらそうななかを巧みに走る。
観音やスピンが大好物のMR.Kがオン・ボードだったら、とりあえず、すかさず観音にしたことだろうとはコックピット雀の噂。きっと突如のクシャミに首をかしげたのでは?

良い風を楽しむ時間は短かったが、彼岸入りの良い天気の日のセーリングを心から楽しみ、15時30分マリーナに帰着した。
解装後、谷下田さんの案内で、岩下さんがスターンからバウ、そしてキャビンを一周し、各種装備に手を触れ、本日の体験セイリングの締めくくりを行った。

皆さん、そしてあほうどり号、今日も有難うございました。