第5回世界選手権2002 イタリアワールド大会を振り返って 橋本洋一
文 橋本洋一(B2 サイテッドスキッパー)
今回で3度目の参加となるブラインドワールド大会。場所はイタリア ガルーダ湖今回はB2クラスのサイテッドスキッパーとしての参加。
使用する艇はプロタゴニスト7.5と言う全体のイメージとしてはプラトウと言った感じ。艇はくじ引きでNO.6グリーンのハル。今回はこの艇をB1チームとB2チームが使用することとなった。
9月23日より3日間のプラクティスがあったのだが、実際には風がなかったり、かと思えば風が20ノット以上吹いたり、とかで、実際には艇の感覚を何とかイメージできる状態になった程度で終わったような3日間だった。
9月26日より、いよいよレース本番。前日までの薄ら寒い天候とは打って変わって、晴れの絶好のコンディション。まずB1チームが午前のレース。オールドハーバーより観戦していると、午前中は北の風、午後になると南の風へと変わり典型的なガルーダ湖。
いよいよB2クラスのレース。オールドハーバーへ戻ってきたB1チームと交代し、レース海面(水面)へ。午後ということもあり、風も落ち4?6メーターと言ったところか。セッティング・ポジションの確認をしながらスタート地点へと向かう。
第一レースはついた時点ですでに一分前。慌ててスタートラインへよって行くがそこでUSA(マサチューセッツ)NO.8とミート。プロパーコースで抗議。レッドフラッグがでる。スタート後10艇身位で360度。気を取り直しレース続行。結果は7位。(後に審問があり結果はDSQ)
第二レースはスタートはまずまず。第一上マークまでは4位。しかしその後徐々に差をあけられ結果は7位。
2日目のレースは午前中2本。ハーバーを出て湖の中ほどで北からの重い風となる。レース水面は白波が立っている状態。12メーターはありそう。リーフの指示が出てその後スタート。ポジションとしては良い所からのスタートだったが、悲しいかなウエイトのなさ。なかなかヒールが起こせず瀬川君もコントロールが大変。ポートの上りでてこずり、結果9位。
第4レースは少し風も落ちリーフも解除となり安定した走りが出来る。6位フィニッシュ。
レース最終日の3日目。午前中B1クラス。午後B2クラスの予定。しかし途中で風が落ちB1クラスが終わったのが2時過ぎ。これでは、我々のスタートは3時半ごろかと思っていたら、イタリアのコミッティーより時間がないのでレース水面までボートで行き、そこで乗り換えてレースを行うとの指示が出る。各国のメンバー慌ててボートに分乗。我々は、テキサス・北アイルランドと同乗。
風は南・4?6メーターと言った所。 我々はスタートはそこそこなのだがどうしても上り角度が落ち気味だった。結局第5レース7位・第6レース5位・第7レース7位と言う結果になってしまった。
全体の印象として、これはウエイマスに参加した時から感じていた事ではあるがもっとルールを使い切って、他の国のチームにぎりぎりの所まで仕掛ける必要を今回も痛切に感じたイタリア ワールド大会であった。
レース以外では、ウエイマス大会以来顔なじみとなっているイギリス・ニュージーランド・フィンランド・ノルウェー・の各面面に会え、とてもいい時間を持つことが出来て思い出に残るすばらしい大会だった。