第5回世界選手権2002 世界の壁は高かった 瀬川紀之

文 瀬川紀之(B2 ヘルムスパーソン)

私は、97年の第3回大会、99年の第4回大会に続き、3度目となり、「3度目の正直」で、今回こそはメダルを手に入れるという気持ちでいましたが、結果は、願いが実らず、10チーム中8位という成績に終わってしまいました。

今回のB2クラスのレースは、ニュージーランド、テキサス、グレートブリテンなどの上位チームが常に安定した走りをし、タックやジャイブでもロスがほとんどなく、チーム・個人のレベルの差を実感した大会でした。

今大会は、練習3日間、本レース3日間という日程で行われ、B2クラスは、プロタゴニスタ7.5(プラトウ艇に似ている)という艇を使用しました。練習が3日間あるので十分な練習ができると期待していましたが、荒天のため出港停止になったり、風が弱すぎたり、風のふれが大きかったりと思うような練習ができないまま本レースに望むことになり、全レースが終わったころ、やっと艇に慣れた感じがしました。

レース1日目は午後からで南風の順風、2日目は午前中で北風の強風、3日目は午後からで南風の順風の中でのレースとなり、特に2日目の第1レースはワンポイントリーフの指示が出るほどの強風で、艇のコントロールがうまくいかず、ひどく蛇行した走りとなり、タックをしたくないのにしてしまうなどゴールがとても遠く感じたレースでしたが、他艇は安定した走りをしており、ウエイトと技術の差を感じました。

しかし、他のいくつかのレースでは、スタートから第1マークに向かう途中までは、上位チームと競り合いをしているのですが、徐々に離され、後方からの艇に抜かれ、終わってみると定位置でのゴールとなっていました。今後の課題です。

今回のワールド参加にあたって、昨年の全日本大会に引き続き選手とは別に、他のスタッフと共に、現地とのやり取りや選手団の準備に携わることができ、私にとって良い経験となりました。

今後は、少し休憩をした後、2005年開催予定の次期大会に向けて、心・技・体のレベルアップを図り、今度こそはメダルを手にできるように努力したいと思います。

最後になりましたが、ワールド参加にあたりご支援ご協力いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。