第7回世界選手権2009 NZワールドを振り返って 金輪孝幸
NZワールドを振り返って
Flying Fish 金輪孝幸
今回のワールド参加は選考会の全日本の成績が四位ということで、若干忸怩たる思いがありました。全日本後の練習も強風や無風のため、空振りになることも多く不安がありました。しかし、決まった以上は最善を尽くすのみです。時期的に風邪をひいて練習ができなかったり、遠征に行けなかったりすることがないように神経質なくらいうがいをしてました。そのお蔭か概ね良好な体調で、レースに臨むことができました。
ロトルア湖の印象は湖畔の緑はきれいだけど、湖水はあまりきれいには見えませんでした。たぶん温泉が湧き出しているからなのかもしれません。ニジマスが釣れるとのことで十和田湖を連想しましたが、十和田湖の方が景色はいいような気がします。
レースボートは25フィートのセンターボーダーで、トレーラーで運べるように喫水も浅く船体も軽そうです。これだと軽量の日本チームには不利な気がします。湖畔のスロープと自動車を使ってのボートの上下架は、こんな方法もあるのかと感心してしまいました。
さて、レースですが私たちB2チームは第三位と健闘したと思いますが参加5チームなので、大きく胸を張るのは気が引けます。特に印象に残ったレースは、ワールドに参加して初めてトップでフィニッシュした初日の第三レースです。
第一上マークを回ってNZの後ろにピッタリ着けた、秋山さんの作戦が功を奏し2上を回ったときは、NZは日本を嫌って下へ避けその間にNZと並びデッドヒートの末僅かの差でトップフィニッシュすることができました。
この時の感激がNZ遠征の最大の収穫になりました。
遠征チームの皆さん、日本で応援してくださった皆さん本当にありがとうございました。