第7回世界選手権2009 NZ世界大会に参加して 安達文洋
第7回NZ世界大会に参加して
TOTOYA 安達文洋
去る3月15日から21までロトルア湖で開催された世界大会に、最も視覚障害の重いB1クラスに参加しましたチーム「TOTOYA」の安達文洋です。
メンバーは(敬称略)スキッパー・竹内誠、ジブトリマー・児玉源寿、メインシートトリマー・山賀信行、ヘルムス・安達文洋です。
5日間で15レースを行い、結果は9チーム中、8位でした。しかし、9位には強豪英国でした。優勝はイタリア、2位はNZ、3位はノルウェーでした。
振り返れば、昨年9月に代表チームに選ばれ真冬の練習も耐えたのですが、やはり世界のレベルは高かったです。
今回、世界大会に初めて参加したのですが、世界のプレーヤー・サポーターと交流できた事はよい想い出となり、本当に大きな財産となりました。これまで練習のために「スピーディブルー」を貸していただいたオーナーの皆様、会員、関連団体のご支援ご協力には心から感謝申し上げます。有難う御座いました。
続いて、この大会でテレビインタビューを受けて、最も輝いていたチームメイトの山賀信行さんの感想を紹介します。
嘗て佐島で縁あって乗ったヨット。そのときに聞いたワールドでの銅メダル獲得の話。純粋にすごいと思い、何時か挑戦してみたい、とも思いました。時が経って僕自身がワールドに行くことになるとは全く予想もしていませんでした。
1年後のレースを目標に練習を開始。全く何もわからない状態からのスタート。1回1回、少しでも何かを掴みたくて全力で練習しました。実際レースは甘くはありませんでした。船への衝突1回、ニアミス2回、強風に遊ばれ自由の効かない船。恐怖心と共に、世界との力のさも感じました。
結果、9艇中8位でしたが、今できることを全て出した上での成績。僕自身この結果に悔いはありません。
レースとは別に音楽に国境はないということを改めて体感しました。閉会式で国別の出しものがあると聞き、持参した横笛。
偶々1日水面で風待ちの時、吹いた笛をきっかけに色何人もの人と交流を持つことができました。しかも、ロトルア湖には笛に纏わる伝説もあり、それ故笛を吹く者はこれまでいなかったとの話も。そして、マオリの人の耳にも止まり、歓迎を受け新しい名前「ツタネカイ」もプレゼントしていただきました。
因みにこの名前はその伝説の主人公の男性の名前と同じだそうです。閉会式では日本としての出しものはありませんでしたが、個人的に演奏のチャンスをいただき、勝つ特別に表彰までしていただきました。
セイリングを通じ、僕の中に新しい世界を築くことができました。このチャンスに出合えたこと、チームのメンバー、支援や応援をして下さった多くの方々に心より感謝致します。
ありがとうございました。 山賀信行
続いて竹内さんと児玉さんの感想です。
何だか、終わってみるとあっと言うまでした。
考えていると、ずいぶん無理をしたワールド参加でした。
今後のない私が言うのは変ですが、ワールドの選考、強化、現地でのサポート体制、すべてについて長期的な視野に立った体制作りが必要だと改めて思いました。
次のワールドを日本で開催するにしても、今回の事を皆で十分検討する必要があると思います。
選考からワールドまでの強化を含めた必要な期間?
強化の為のコーチング体制?
参加チームの選考前、選考後のサポート体制?
それぞれの責任者の選考、選定?
改めて感じさせられました。
レースの内容については皆さんが書いている通りなので、重複は避けます。
参加でき楽しいレースを出来たことを感謝します。
皆さん、ありがとうございました。 竹内 誠
チーム トトヤのジブトリマー児玉です。
ニュージーの響きに憧れ初めてワールドに参加させて頂きました。5位を目標にして練習だけは恥ずかしくない位頑張りました。スピーディブルーの協力の賜物でした。感謝にたえません!
今回一番感じた事は、レース期間中、毎日湖上に40名、陸上に30名、70から80名船のオーナーやボランティアが活動して
今大会をサポートしてくれていました。本当にありがたく感じ、又ヨットに対する理解の度合がここまで違うのかとビックリしました。
帰りのオークランドでの、ロイヤル ニュージーランド ヨット スコードン でのランチは夢のようでした。雑誌でしか見たことのないクラブハウス、アメリカンズカップが飾られていたトロフィー台、憧れの場所でした。
今回の大会では、いろいろな意味で大きな感激と感銘を受けました。
チームジャパン有難う!