2008年11月 JBSA東京 レクリエーションセーリング

東京から湯川が、定期のレクリエーション・体験セーリングの報告を申し上げます。

日時 :2008年11月16日 
集合 :夢の島 10:00
天候 :曇り時々小雨、気温15℃
風  :0~北北東または北北西3m
使用艇 :あほうどり
参加者:(敬称略)
      サイテット 橋本、二瓶
      ブラインド 宮城、長谷川、長屋、湯川

交通規制実施の困難性から、本年の第30回をもって最後の開催となった「東京国際女子マラソン」の文字通り最後の交通規制のため、いつもサイテッドの方々にご面倒をおかけしている新木場駅ピックアップが不能となり、6名全員が駅に集合するの待って、弱い雨模様の中、徒歩でマリーナへ向かった。

体験セーリングの長谷川、長屋の両氏にとって、雨降りとは気の毒な出だしと思ったが、「初めに ひどい目に会っておいた方が、あとあと楽しくなる」というご当人達の声に逆に励まされた。天候により海ほたるレースが中止となったためか、ハーバーのアトリウムは、いつにない混雑で、やむなく艇内やポンツーンで着替えをする。

10時30分離岸、例により荒川から京葉線ガード下を過ぎて進むが、霧の濃い正に無風状態で、日曜日なのにセーリングの船影は非常に少ない。セイル・アップ後もやむなく暫く機走を続けながら、 橋本さんから体験乗艇のお二人に、「あほうどり」のプロファイルやクルーザーについて懇切な説明が なされる。
これも風不足による恩恵だろうか、出だしから強風だったら、このような時間には恵まれまい。それにしても、今日は寒いと言われていたし、セイリング委員の二瓶さんからも、「充分な防寒用意」のお触れがあったので、先日橋本さんから教えて頂いたHeat Techの下着を着 込んで身構えたが、予想に反する高温無風で暖かく、この下着の真価は今週以降に襲来する寒波で発揮してもらうことになった。

ようやく僅かな風を感じて帆走する。風速は精々3m程度か。
長谷川さん、長屋さんが交替でティラーを握りヘルムズ役を担うが、微風の上に振れもあり、しかも時には無風になるような状況で風を捉える事は 困難。手始めに微風セイリングの応用問題に出逢ったようで少々気の毒だったが、自然相手のこと、 致し方ない。
そして、これまで修練を積まれた宮城さんが語られるお二人へのアドバイスは、ピリッとした効き目のあるものだった。
セイリングの話題とともに、視覚障害者組織についての話題、盲導犬の話、社会一般との接点の問題等々、ディンギーでは出逢えないクルーザーならではの対話も興味深く良い勉強になった。

午後になっても風はあがらなかったが、体験乗艇のお二人が交替でティラーを握ることができたのが、何よりの収穫であった。
数度タッキングを繰返してからセイル・ダウンして機走に移り、午後3時50分着艇。

解装を終えて 全員離艇し、「あほうどり」に一礼して帰路に着いた。 体験乗艇のお二人が、やがて仲間になって下さることを期待しております。
橋本さん、二瓶さん、宮城さん、それにアゼリア君、有難うございました。

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