活動報告 JBSA神奈川 2020年11月8日 練習セーリング
11月8日の日曜日に、有志によるルミナス練習会をおこなった。
▼参加者 5名 (敬称略順不同)
ブラインド:殿垣内
サイテッド:秋山, 石田, 副田, 安田
天候は曇り時々晴れ、気温は20度、風速1〜6ノット程度。
ルミナスの船外機の修理が終わり、設置済みとなっていた。
神奈川支部の猿渡さんと、マリンルームでばったり会う。海上でもあった。猿渡さんが乗るヨットのオーナーのかたに、JBSAや視覚障がい者セーリングについて、猿渡さんや秋山さん、石田さんがお話しされた。
前回の「フォルタレーザ」もそうだが、こうして活動をしていると、マリーナで直接ヨット関係者に、視覚障がい者がヨットを楽しむための活動の周知もでき、JBSAの活性化にもつながるとよいと思った。
今回は、海上に浮かぶマークやブイ、あるいは仮想マークを使って、カミマーク回航、シモマーク回航の練習を繰り返しおこなう。タックやジャイブ時の方向転換角度を最小限に抑える練習も何度もおこなう。
副田のティラー練習を基軸として、石田さんはジブの指導を安田さん、後半は副田にしてくださった。私はメイン。昨年の全日本ブラインドセーリング選手権、そしてワールドチャンピオンシップへ向けてのチーム練習を思い出される、しっかりとした練習となった。
安田さんはディンギーを長年されているだけあったが、ルミナスの低いブームやトラベラーで区切られた狭いスペースでのティラー操作に、初めのうちは戸惑われている様子だったが、しばらくすると慣れてきたようだった。
安田さんは、何をしようとされているのかを、状況とともに伝えてくださったことが、インチキブラインドを卒業しつつある私にはとてもわかりやすかった。例えばカミマークを目指しているときに、「うーん、入れるかなあ。ぎりぎり。タック入れたくないなあ。あと少しのぼりたい。」というようなことを仰るので、マークが見えない私にも、二回タックするにはぎりぎりの距離であることや、この風とスピードなら、少し速度を犠牲にしてでも、ラインに無理矢理乗せた方がいいのだなということがわかるので、風は弱かったが、メインを引き込むという判断ができた。すると、「あ、入れそう。」と仰る声が聞こえるので、私のトリムが正しかったことがわかる。
「いやいや、そんなことはブラインドセーリングなんだから俺もやってあげていたよね。」という声が、あほうどりの定期活動報告書同様再び聞こえてきそうだが、そのかたには、後日お詫びの飲み会を開くつもりだ。だが、このコロナ禍ではかえってご迷惑をおかけすることになりかねないので、しかたなく諦めることにする。
しかし、これまでのJBSAの皆さんからのご指導があったおかげで、上のような文章がかけるまでになったこともお伝えし、お礼を申し上げたい。
このレポートは、詳細は記さず、こうした活動を皆さんにも積極的におこなっていただき、JBSAの活性化をはかるとともに、将来のJBSAを支えるサイテッドやブラインドを育てる気運を高めることが目的で、前回よりこうした有志の活動もレポートしようと秋山さんが音頭をとってくださったのだが、またしても長くなってしまったので以上とする。
殿垣内大介