2020年3月 東京支部活動報告2
JBSA東京 活動報告
【活動日】2020年3月15日 日曜日
【参加者】10名
[サイテッド] 竹内誠さん、児玉さん、副田(和)、副田(友)、林さん(神奈川)、 猿渡さん(神奈川)、岩田さん(体験)、赤塚さん(体験)
[ブラインド] 増尾さん、殿垣内
理事会の日程のため、定期活動日が3月15日から22日に変更となったのだが、参加希望者や体験者が多かったため、今回15日も不定期活動として実施することとなった。
猿渡さんという、初心者のサイテッドのかたが、神奈川支部所属でご入会いただいた。昨年、シーボニアのルミナスで練習をした際に体験者として同乗していただいた。しかし、艤装もご存知だったようで、また今回のクルージングでも、特に指示をうけることなくヘルムスを務めたりと、初心者には見えない。
体験者は、岩田さんという40代の男性と、赤塚さんという岩田さんのお知り合いの女性の2名。お二人ともヨットは初めて。
今回は、副田(そえだ)を育てるプロジェクトも事前より進行しており、出航手続きなどの事務手続きから、あらゆることを任されることになっていた。よって彼女は「船長」と呼ばれることとなり、竹内誠さんにしばしば、「どうするんですか?船長」と判断を求められていた。
私と副田は事前に、誰がどこに座り、何をどういう目的と手順で実施するかを計画。当日竹内さんに説明しようとしたところ、途中で、「それは船長と決めてください」と打ち切られた。
手続きは児玉さん竹内さんと共に副田が、紹介や説明、集金などは私が担当。増尾さんのガイドは林さんと猿渡さんにお願いすることで、ガイドヘルプの経験をしていただく。ただ、初めてだと危ないので、弱視のガイドヘルプを日常おこなっている友香(ゆうか)が密かに見守る。
岩田さんと赤塚さんはゲストでヨットは初めてでもあるので、6人座れるコックピットでゆっくりしていただき、ジブシートやティラー、メインハリヤードを体験していただくことで、ヨットを操船する楽しみを体験。
林さんと猿渡さんにも、ヘルムスを務めていただき、林さんには引き続きセーリングの気持ちよさを、猿渡さんはヨットの楽しさはご存知のようなので、JBSAでの活動の楽しさと参加意義を感じていただく。
副田は離岸着岸、セールの上げ下ろし、機走時などの操船と、彼女自身の帆走中のティラーの練習。
午前中は北からの風、お昼ごろから南の風の予報だったので、南下してクローズホールドかアビームで走れるようになった頃に、体験者さんや新入会員にヘルムスを担当してもらう。
私は係留関連、ジブファーラー関連、その他のマネジメントをおこない、友香がその補佐をおこなう。友香は、その他飲み物やつまみの管理、集金表の記録など、細かいことも担当。
竹内さんと児玉さんには、全体の安全管理と監督、ティラーやセールコントロールの大まかなご指示をしていただく。完璧なセーリングを実現するというより、私たちが自分自身で対処し、船やイベントが進むよう、見守っていただく。
これが当初の計画だったのだが、見事だいたい実現した。実際には、竹内さんと児玉さんは、私が認識しているより何倍ものことをサポートしてくださっていたに違いない。
終始のんびりと乗船を楽しんでいた増尾さんと、メインとジブのシート管理をしていた私以外、全員ティラーの練習をすることができたのだが、みなさん、まっすぐ走らせることに関しては、まったく問題がなかったので、次の機会には、是非タックやジャイブの経験ができるといいなと思う。
今回は、副田がそれらはおこない、私は両手にシートを持ちながら、体験者のかたに手伝ってもらい、メインやジブを返していた。この報告書を読んでくださっている会員の多くは、ベテランのかたばかりなので、だからなんだと思われるかもしれないが、これまで私が書いてきた、数十本の報告書には一度も記されることがなかったことであるところに、少しだけ、成長の評価をしていただけると嬉しい。
ところで、昨年一生懸命、多数の直しをしたジブソックスのジッパーのスライダーが割れて、とうとう使えなくなった。しかし、そこだけ交換できるかもしれないらしい。今回は仕方なく、カバーはかけずに児玉さんがロープでファーラーに巻き取られているセールを縛って固定してくださった。
最後になったが、数値的な概要。
10時16分出港、15時19分帰港。距離31.64キロメートル、約5時間のクルージング。天気は晴れ、気温は9度、風速は1から4メートル程度。
なお、今回も新型コロナウイルス対策として、乗船前にアルコール消毒をしていただいた。熱があるなしに関わらず風邪気味のかたや体調が芳しくないかた、持病のあるかたなどは自主的に参加を見合わせていただいた。また、参加するかたには、自己責任であることをお伝えし、ご不安なかたにはキャンセルすることをおすすめした。
次回22日は定期活動。体験者さんはいないが、新入会員が増えて9名での活動予定。
報告書作成:殿垣内大介