2019年4月 SYC湘南レース 報告

2019年4月21日
湘南レース 4月21日 活動報告
黒い煙をあげ、止まりそうな音を立てながら、ルミナスは湘南レースのレース海面へ向かった。

スタートに間に合うかぎりぎりの時間なのに、今にも壊れてしまいそうなエンジン音のため、

しかたなくパワーダウン。

メインセールも上げていそぐ。スタート時刻が延期になったおかげで、なんとか間に合った。

天候は晴れ。気温は約18度。風速は1から4メートル程度。

スキッパーは石田さん、ジブトリマーは中尾さん、バウマンは宮内さん、

ヘルムスは菊池さん(ブラインド)、メイントリマーは殿垣内(ブラインド)。

 

さて、ぎりぎり間に合ったスタートだが、先にIクラス、Oクラスがスタート。

ルミナスはNクラスの5分前予告信号からスタートマニューバリングに入り、

4分前の準備信号、1分前信号を待つ。

そして、1分前の信号とともに、メインを引き込みルミナス加速。

少々早く走り出したため、若干メインを出して調整し、

再びぐっと引き込んでスタートラインへ突き進む。

ルミナスはトップでスタート。

上マークへ向けて一気に進もうとしたとき、リコールの音響信号が鳴らされた。

素晴らしいスタートだっただけに、ルミナスがフライングしたと誤解して、

ペナルティーとして本部船のまわりをまわり、大きく遅れることとなった。

実際は他艇へのリコール信号だった。

ほとんど風がなく、1レース目のみとなった今回の湘南レースだったが、

レース開始前から3から4メートルほどにあがってきていたため、

これを利用してぐんぐんのぼる。石田さん、中尾さん、宮内さんの的確な情報とアドバイスで、

菊池さんはのぼり角度ぎりぎりをねらい続けて走る。

時折ヒールがきつくなりかけ、思わず引き込んだトラベラーに手が伸びるが、

風は決して強い日ではないため、ぐっとこらえて体重移動でヒールを抑える。

この、いつやんでしまうかわからない風を絶対に逃したくなく、

メインとトラベラーをぎゅっとにぎり、微調整を繰り返す。

そして、なんと上マーク手前で、レース集団に追いついたらしい。

らしいとは、私にはよく見えないため、状況がわからなかったのだが、あとで話を聞いて驚いた。

順位は10艇中9位。リコールされないこともレースであろうから、

私としては、さまざまな状況の中、最高のレースができたのではないかと満足した。

レースと名のつくものとしては、今回がまだ3回目の私だが、

はじめてレースらしいことに触れられた。

5月の全日本ブラインドセーリング選手権に向けての練習で、

いつも丁寧にご指導くださる秋山さん、村瀬さん、ヘルプで参加してくださった方々のおかげで、

個人的には大変満足感を得られるセーリングができた。

そして、いつの間にかフォローしあうことができるようになってきた

ヘルムスの菊池さんにも感謝したい。

また機会があれば、参加させていただきたい。

報告書作成:殿垣内大介