2018年4月 東京支部 活動報告
JBSA東京 活動報告
2018年4月7日土曜日
ヨットなど、自然と関わることをしている人ならお分かりかもしれない。
まして、JBSAの会員のかたなら尚更のことと思う。
人生は選択の連続だが、選択肢がない場合がある。
生まれながらに目が見えないとか、人生の途中で視力を失うなどは、
その例のひとつと言えるだろう。
今回のメンバーは、サイテッド は橋本さん、三場さん、村上さん、Sさん、Uさん
ブラインドは、内村さん、殿垣内の合計7名。
風速10メートルを超える風に、フラグはイエロー。
取りあえず出てみようということで出航するも断念し、1時間で引き返した。
ポンツーンのあほうどりで、のんびりお昼を食べたのち、協力艇バッカスに移り昼から宴会。
残念ながら橋本さん、村上さんは運転があるためお酒は飲めず、しばらくしてお帰りになられた。
我々もそこで帰るべきだったかもしれないが、なぜか解散は20時半ごろとなった。
9時過ぎに新木場駅前で集合したわけだから、
どこかのタイミングでタイムスリップしたとしか思えない。
冒頭で、人生には選択できないことがある、と書いたのは、このことを言いたかったのではない。
橋本さんと村上さんは正しい選択をされたし、三場さん、内村さん、Sさん、Uさん、
そして私は、正しいかどうかはともかく、異なる選択をした。
尤もUさんは中学生なので、あまり選択の余地はなかったが、
それでも、カレーやら寿司やら生牡蠣やらを食べ、
ジュースを制限なく飲むことができたわけだから、むしろ幸運だったといえよう。
バッカスのキャビンで話したことを、ここに書くつもりだったのだが、
不思議なことに、ほとんど思い出せない。
船の揺れ以上に、ふらふらしていたのは事実だが、記憶がとぶほどではないと思う。
とにかく、色々な話がでたが、内村さんが経験された、
人生の「選択できなかった出来事」を乗り越えていらしたお話に、涙が溢れた。
自らの意思を全く反映させることができずに被った苦労を乗り越えたかたがたには、
心から尊敬の念をいだく。
さて、この尊敬すべき内村氏は、バッカスを出て、寿司店に入った時にはたいそう酔われており、
まあまあの音量でお話をされ、オイスター店では、おそらく何を召し上がったか、
ご記憶にないかもしれない程度のほろ酔い気分で、最後は三場さんに支えられて、
地下鉄の改札をとおってお帰りになった。
もし、選択できない何かに遭遇しても、決して諦めてはいけない。
乗り越えられない試練はないと言うし、壮絶な体験をしても、
こうしていい気分で家路につくことができるのだ。
尤も、三場さんがいらっしゃらなければ、家路につくことはむずかしかったかもしれないが。
いつも三場さんは、ブラインドを支え、酔ったブラインドを支え、酔ったサイテッド も支え、
常に誰かを支えていらっしゃる。
ありがとうございます。
報告書作成:殿垣内大介