参加報告_秋山 セイラビリティ江の島ハンザクラス交流レガッタ2017
■セイラビリティ江の島ハンザクラス交流レガッタ2017 参加報告
2017年5月13日(土)、14日(日)の2日間、江の島ヨットハーバー(湘南港)に於いて「セイラビリティ江の島ハンザクラス交流レガッタ」が開催されました。JBSAも初めて本大会に参加しましたので、以下概要を報告いたします。
この大会は、セーリングを通して海の障害者スポーツの発展を促進し、同時に全国セイラビリティ団体との交流を深めることを目的に毎年開催されており、今年で7回目を迎えています。また、障害のあるなしに関わらずあらゆる年齢層の人々が参加して、自分の新しい能力や可能性の再発見を図るということも趣旨にして企画されています。
この度、JSAFの「障がい者セーリング推進委員会」のメンバーである日本ハンザクラス協会青木氏よりお誘いを受けましたので、JBSA内に呼びかけ、チームを組んで参加させていただきました。
・大会名:セイラビリティ江の島ハンザクラス交流レガッタ2017
・共同主催:NPO法人セイラビリティ江の島
日本ハンザクラス協会
神奈川県セーリング連盟
・協力:神奈川県立海洋科学高等学校
横浜ベイサイドマリーナ株式会社
・開催場所:江の島ヨットハーバー(湘南港)
・大会期間:2017年5月13日(土)~14日(日)
・気象:13日(土)天候 豪雨、風向風速 北東10~15m/s、気温 18°C
14日(日)天候 晴れ、風向風速 北東05~11m/s、気温 20°C
・競技クラス:ハンザクラス2.3シングル、2.3ダブル、303シングル、303ダブル
(JBSAは2.3ダブルおよび303ダブルにエントリーしました)
・日程:5月13日(土)
11:00 受付
12:00 開会式
12:50 レース説明会およびスキッパースミーティング
(第1日目は荒天のためレースはすべて中止)
14:00 交流レセプションおよびシンポジウム
5月14日(日)
9:00 各クラスともシングル、ダブルの乗り回しにより、それぞれ2レースづつ行われました。
15:00 表彰式・閉会式
16:00 解散
・参加団体:15団体 うちレース出場14団体
・参加者:総参加者150名、うち選手82名、選手外27名、運営スタッフ41名、
盲導犬1頭
・参加者の障害の有無:健常者131名、障害者19名(ただし選手のみの内訳)
・障害者の障害の種類:
肢体不自由 9名
視覚障害 7名(うち1名は聴覚障害もあり)
知的障害 2名(自閉症)
難病 1名(筋ジストロフィー)
・JBSA参加者:10名(敬称略)
ブラインド:小倉、金輪、杉山、村井 (4名)
サイテッド:大賀、中尾、石田、村上、安西、秋山(6名)
・エントリークラス及びチーム分け
2.3ダブル;小倉、大賀組、村井、村上組
303ダブル:金輪、中尾組、杉山、石田組
◆概要
初日13日(土)、数日前からの予報どおり朝からの激しい雨と強い風でハーバーには出港停止の赤旗が掲げられ、本日のレースはすべて中止。12:00からの開会式に引き続き、交流レセプションが14:00スタートに繰り上げられ開催されました。主催者によと、今大会は史上最多の15団体が参加とのことで、ヨットハウス2階の会場は150名を超える参加者で大盛況。そのような中、各団体が自らの紹介、活動の様子などをそれぞれにスピーチする時間が設けられ、JBSAは主催者の格別の配慮により一番初めにその機会をいただくことになりました。説明は2013年シーボニアで開催のブラインドセーリングワールド大会の映像を交えながら話をさせていただきましたが、J24でのレースの迫力に皆さん驚嘆したようで、話を終えたあと沢山の人が興味を持って話を聞かせてほしいと私たちの席に来てくれました。ブラインドセーリングとJBSAの良いPRができたのではないかと思います。
2日目14日(日)、早朝から各クラスともに2レースが行われ、JBSA各チームはほとんど初めて乗る不慣れな艇にもかかわらず2レースとも善戦し、着順は参加チームのほぼ真ん中の成績をあげることができました。(レースの様子、感想等については、村井さんのレポートを参照してください…5/17付けJBSA全体ML)
◆成績表(クラス、チーム、1レース目、2レース目、総合順位の順)
2.3ダブル;小倉、大賀組 6位、8位、総合8位(14艇中)
2.3ダブル;村井、村上組 10位、11位、総合9位(14艇中)
303ダブル;金輪、中尾組 5位、9位、総合7位(13艇中)
303ダブル;杉山、石田組 7位、8位、総合8位(13艇中)
◆まとめ
今回ハンザクラス2.3と303を使用してのレースに参加しましたが、JBSAの参加者は
ブラインド、サイテッドともにほとんど初めて乗る船でのぶっつけ本番レースとなりました。しかしながら、JBSA艇は他の艇との交錯に戸惑い、苦労しながらもまずまずの成績を収めることができ、今後への期待を感じさせました。ハンザクラスは来年2018年10月に広島での世界選手権開催が決まっており、また、パラリンピックの使用艇種の一つとしてハンザ303が正式に決定したことなどがあるので、JBSAのブラインドセーラーに少しでも興味を持ってもらえる機会になってくれればという思いと、さらに今後の活動の中からパラリンピックを目指すブラインドセーラーが現れ、その挑戦のきっかけになってくれればとの期待も今回の参加は含んでいます。JBSAの将来に向けては、ホメラス方式でのマッチレースへの参加やパラリンピックへの挑戦など、そのような気運が高まっていくことにも期待したいと思います。
今大会の主催者であるセイラビリティ江の島の皆さんには、大会前から大会期間中を通して初参加のJBSAに対し大変なお気遣いご配慮をいただきましたことを、ここに感謝しつつ報告いたします。同時に、セイラビリティの皆さんとの交流は、JBSAとしての活動の広がりにもつながったのではないかとも思い、今後も継続できることを願っています。
以上
平成29年5月24日
報告:秋山淳