博多湾レース2002年6月16日(日曜日)
文 篠原政敏
この日は、福岡県田川市(筑豊地方)からブラインドゴルファーの三苫さんが初めて参加されました。ヨットに乗るのは初めてだということで、レースでもあってオーナーズチェアに座ってもらい、レースを観戦してもらいました。
今日は、ブラインドゴルファーの三苫さんをゲストとしてレースを観戦してもらいました。彼は、B2相当の弱視で、今回が初参加で、これから時折ヨットに乗せてもらいたいとのことでした。海上での爽やかな風と海の潮の香りなどが気に入られたようで、喜んで帰ってもらいました。
レースの方は、事前の予想ではあまり風は吹かないであろうということで、従来のコースを短縮して能古島を反時計周りで一周する往復およそ5、6マイル程度の距離で、タイムリミットが午後7時とされていた。天気は晴れで、北西の風が常時安定して6?7メートル程度が吹いてくれたため、われわれの「花鳥風月」はまずまずの走りができたと思っている。
今日は、コーチ兼クルーの黒田さんも参加して下さったため、皆緊張感と彼に対する信頼感からレース運びの勉強をしながらのレースとなった。
今日は最終的にはHYC20艇余りのうち、やはり中ほどでフィニッシュとなった。花鳥風月にとっては風がやや弱かったことを考慮すれば、まずまずの成績ではなかったかと思う。レーティングでどの程度のランクになったかは判らないが、特に帰路の他艇との争いをずうっと続けながら、抜かせずにフィニッシュした今回の経験は皆にとっても黒田さんの的確なアドバイスに感心し、今後のレース運びの貴重な体験となった。
フィッシュ後、黒田さんからブラインドとしてのメイントリムの仕方を手をとって具体的に教えてもらい、是非来月のレースに生かしたい。
陸へ上がった後、クラブハウスの前で、三苫さんと黒田さんの3名で、遅い軽い昼食をとりながら、視覚障害者のスポーツに対する世間の見方やブラインド自身の取り組みなどについても、いろいろと会話が弾んだが、午後3時ごろに解散し、三苫さんを姪浜駅まで送って帰宅した。