定期練習2006年5月6日
文 鈴木克己
日時 2006年5月6日 10時 夢の島集合
天候 晴れ、気温24度
風 南南西の風14.3メートル毎秒
参加者(敬称略)
サイテット(3名) 橋本、坂本、二瓶
ブラインド(3名) 伊藤、川井、鈴木
使用艇 あほうどり
屋上に「赤色旗」がはためいている。「今日も出艇禁止か!。」スピーカーから「風速14.3メートル毎秒、最大瞬間風速19.7メートル毎秒」と伝えている。
あほうどりの艤装品について勉強することになった。飲物を準備して、バースに向かう。
途中3艇ほどパワーボートが港を出て行くのを横目に見送りながら通り過ぎる。
午前中はメインセールについて学ぶ。
私たちはデッキに上がり、マストに触れてみる。楕円形断面をした高さ9メートルのアルミ製マスト。先端には滑車や風見が取り付けてある。マストは9本のステーで支えられ、マストの筒の中はハリヤードやセールを固定するレールなどが組み込まれている。
停泊時にはライフラインにかけてあったハリヤードをメインセールにシャックルで繋いでセールを揚げるとの説明。セールの底辺はブームにとめてある。形はと問えば、マストとブームの2辺は直線、残りの辺は円弧を描いている。またセールの面は風をはらむように球面状に縫製されているとのことであった。
このメインセールから最大の揚力を生じるように何本ものシートがでていて、あやつるように工夫されている。
手で触れながらここまで説明を受けたが、既に頭の中はパニックだ。
昼食後は、マストの上部を後部にお辞儀させる話やスピンについての説明を聞く。
艇の最後部の2本のバックステーの間にあるシートを引くと、直径が15センチメートルもあるアルミ製のマストがいとも簡単に30度ほど後ろにお辞儀するではないか。カムをはずすとマストは元の姿に戻った。どのような時に使うのか説明は聞いたが、知恵袋から溢れてどこかへ落としてきたようだ。
スピンは「追っ手に帆かけてシュラシュララ」と艇を走らせるセールとの説明を聞く。
薄い布で作られた幅6メートル高さ8メートルも有ろうか、等辺三角形の帆。風をはらむとパラシュートのように膨らむセール。まるでパラグライダーのようなセールだ。これを艇から降りて広げてみる。カラフルな色彩はチームのシンボルか。いつの日にか、スピンを揚げて走って見たいものである。
ブラインド・セーリングでは使用が禁止されているが、一般のレースでは必ず使われる。最後に広げたスピンを瞬時に格納する訓練をして今日の勉強会を終わった。
ブラインドの皆さん出艇禁止は残念でしたが、有意義な勉強会でしたね。
講師をしてくださった坂本さん、実演して見せてくださった橋本さん、二瓶さん本当にありがとうございました。次回の勉強会には学習内容を治めきれるように、もっと大きな知恵袋を持って行きます。