2015年3月 JBSA東京の定期活動レポート あほうどり版
東京支部の2月7日(土)のあほうどり号の定期セーリングの報告を申し上げます。
使用艇 : あほうどり
乗艇者 : (敬称略)
サイテド :橋本、小柴、竹澤
ブラインド: 湯川
天候 : 曇り時々小雨
風向 : 北
風速 : 6,8~ 7,4米/毎秒
波の向き : C及びNE
有義波高 : 19cm~32cm
活動記録 :
新木場集合 :09時30分
マリーナ出港:10時20分
同 着艇:15時55分
春に三日の晴れ無しと言われるが、前日の天気予報で,日本海側に高気圧が3個、相連続して本州に沿って進むため、太平洋側、特に関東地方南部は、この数日の間は、連日、小雨又は曇りで寒さもかなり厳しいとされていたが、連続高気圧の発生と関東の悪天候の因果関係が、どうにも理解困難であった。
蓋を明ければ予報どうり、朝方は弱い雨降りだったが、出艇時には幸いに止み、曇り空となった。
いつものように威勢よく出艇して京葉線のガード下をくぐると、日頃は停止していることの多い風力発電のプロペラが、結構、勢いよく回っており、風もやがて上がって来るのではないかと思わせる。
予報のせいか、土曜日にもかかわらず、僚艇バッカス号の他には僅か一艇の出艇を見るのみで、いつもは晴れやかなディズニー・シーの景観も、今日は霧の中に沈む。
10時55分、通称OB杭のそばで、いわゆる和風の北風の中、メイン・セイル、次いでジブ・セイルをアップし、方位120度で市原市方向に向け、アビームで快走開始。
全員、カッパで身固めしているものの、雨はお休み。
正午頃、遥か前方の雲の中に木更津の煙突群が霞む中、タッキングして、方位320度、クローズ・リーチで羽田空港方向を目指す。
厚い雲を突き破るようにして次々にテイク・オフする旅客機群を眺めながら進むと、風がやや上がって来て、波高もやや高くなり、兎も跳び始め、しかも風が回り始めた上、妙なうねりも加わり始め、その上、雨も降り始める。
「さあ、練習しようか」とは思うのだが、こうして、すさんでくる天候の中で、サイテドのベテラン3氏が威勢よく声を掛け合い、狭いコックピット内を縦横に滑らかに移動し合っているのを邪魔してはいけない・・・というのは吾ながら建前の言い訳。
本音は、ここ数日の不摂生による睡眠不足で気勢が上がらず、さりとてドッグハウスの上で暢気に楽しませて頂く天候でもなく、キャビンに逃げ込んで仮眠を貪ろうとしたが、風や波の音と共に、リュックなどのバゲージがたびたび転げ落ちる音のコンチェルトのなかでは惰眠も不能だ。
波の向きは「静穏」を示すCの表示。目測による波高に近いとされる有義波高は30センチ程度。とは申せ、奇妙なうねりは何なのだろうか?
東京湾深く数千年もの間、逼塞している数匹のゴジラが動き始めたのではとアニメ的な解釈は小柴さんの説。千葉側からの波と神奈川側からの波がぶつかる為に発生すると理論的なのは竹澤さんの説。さて、どちらが本筋なのやら。
13時、本船を避けてジャイビングした頃には、波・風ともに更に上がる。
その後タッキングを繰り返して330度を目指し、14時53分、機走に移り帰投した。
本日は、自ら練習を怠ってしまったが、やはり、いつもどうり、誰しもが自分らしく伸び伸びと、そして楽しく居られる世界の、あほうどりであった。
感謝です!