2012年8月 JBSA東京 定期練習のレポート
8月5日の東京支部の活動報告をお送りいたします。
初めて活動報告を書かせていただきますので、不備などありましたらご容赦ください。
●参加者(敬称略)
サイテッド 小柴、橋本、谷下田
ブラインド 湯川、伊藤、内村、長谷川
●天候:晴れ
干潮:0時38分、12時51分、
満潮:6時18分、19時07分
風向 東南東⇒南⇒南南西
風速 毎秒2,6~10,0メートル
●行動記録
10時18分:夢の島マリーナ出艇
10時34分:機走のままセール・アップ
10時50分:帆走開始
11時~12時:伊藤がヘルムス担当
12時~12時57分:長谷川がヘルムス担当
方向100度から120度で進行
12時57分~13時39分 内村がヘルムス
風速次第に上がる
13時39分~14時50分:湯川ヘルムス
14時55分: 機走に移る
15時:セール・ダウン
15時30分:着艇
13:00くらいまでは約2メートルの東南東の風を受けて、浦安沖を航海していましたが、その後羽田方面へ転針、折からの台風11号の南南西の風を受けて艇速はアップしました。15度くらいのヒールということでしたが、さして恐怖を覚えることなく、スピード感が肌で感じられる快適なクルーズでした。
14:00頃より、帰港のため北東に進路を変えましたが、ランニングの状態になり、実際の艇速は落ちていないものの、書物に書かれている通り、体感速度はかなり遅く感じられました。
この間、タックとジャイブを何回か繰り返したのですが、ビギナーの私にとってはどのように動けばいいのか分からず、立ち尽くす始末。狭いコックピットの中でどのように動けばいいのか、もっと役割と全体の動きを理解して、自分の動線を考えたいと思いました。
また私はまだ視力が残っておりますので、角度計、風見鶏も見えますが、緊張もあって、特に角度計にじっと見入ってしまい、周囲を見渡す余裕がありませんでした。
以前、ロービジョンの人は、視線を固定しがちという話を聞いたことがあります。一度捉まえた視覚情報に頼ってしまい、視線を振ることが少なくなるという意味だと理解していますが、今回、ヘルムスを担当して、改めてそのことを認識しました。
サイテッドの方から、左右の耳たぶで風を感じながら、周囲に目を配ると教えていただきました。視覚障害者にとって、五感を研ぎ澄ますことは、日常生活のスキルアップにもつながるよう感じました。
よく考えたら、スポーツとはそういういものですね。
ブラインドセーリングの楽しさとともに、スポーツとしての奥深さを実感した一日でした。