活動報告 JBSA東京 2024年10月6日 定期活動 インクルーシブセーリング体験会

活動報告 JBSA東京 2024年10月6日 定期活動 インクルーシブセーリング体験会

【活動日】2024年10月6日
【活動名】インクルーシブセーリング体験会
【事業種別】普及啓発事業
【活動種別】定期活動
【担当支部】東京支部
【使用艇】あほうどり
【参加者数】合計:8名(会員:6名、体験:2名、その他:0名)
【参加者名】
・ブラインド:とのがいち、佐藤、水田、体験者(2名)
・サイテッド:みば、古庄、そえだ
【天気】曇り
【気温】24度
【風速】6から12ノット
【航行時間】4時間28分
【航行距離】31.68キロメートル

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◆ 連絡事項
・燃料のこり2ぶんの1
・ライフラインが新しくなりました
・右舷ライフジャケット置き場の辺りが濡れていた。新たな水漏れ?
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活動の様子

こんにちは。佐藤です。今回のテーマは秋の体験者さんです。

10月に入り少し涼しくなった新木場。それでもまだ、半袖です。今日は体験者の方ブラインド2名参加となります。

おそらく、お二人とも会員に加入されると思いますので、個人情報ギリギリに、あらかじめご紹介します。

まず、お一人目、そ山梨県から盲導犬と一緒で新木場まで来ていただきました。今回3度目のチャレンジと言うところで1回目は東京の雨風で中止。2回目はルミナスで台風ため中止。今回ようやく体験できると言うわけです。以前より岩本さんのご友人と言うところで紹介があったようです。ホームページをご覧になっていただき皆様の報告書を隅から隅まで読んだそうです。幼少、お父様がヨットを所有されており、いつかは自分も乗りたいと思っていた矢先ご病気のため断念されたそうです。しかし、岩本さんから紹介され、今回の体験に至ったわけです。本報告書では山梨の体験さんと呼ばせてせていただきます。

もう1人は、私からの紹介になります。先日、職場の方で障害について啓発活動、いわゆるヒューマンライブラリーと言うイベントがありました。私の障害やブラインドセーリングの発表の中で、聞きに来てくださった方です。以前よりディンギーの経験があり、いろんなショップも経営されてたようです。一見プロのヨットマンに見える、そんなスポーツ万能の方です。腰痛があり今日は杖をついて参加になります。ここでは大田区の体験者さんと呼ばせていただきます。お二人とも安全にいきましょう。

本編に戻り、新木場の朝は曇り空で風は少々。駅に集合は、とのがいちさん、そえださん、水田さん、大田区の体験者さん私になります。シャトルバスにてマリーナに向かいます。と、そこで目の前を横切る男性!   そうです。干物屋さんのスタッフの方です。『今日もお待ちしてます。』と明るい笑顔。今晩も干物屋さん決定。お世話になります。

山梨の体験者さんは、少々遅れて三場さんと古庄さんの車でマリーナに向かいました。

夢の島マリーナは、シーズンを過ぎたためか、人もまばらで閑静的な日曜日です。マリーナで全員集合。今日は全員で8名のんびりクルージング楽しみです。

ポンツーンからあほうどりに乗り込みます。まず、驚いたのがライフライン新しくなっていました。ピッカピカです。にもかかわらず私の100円均一で購入した手袋、滑り止めなが劣化していて、ライフラインやステイなど、あらゆるところで黒いベタベタがついてしまいました。申し訳ありません。急いで雑巾で落とします。

そえださんの機走で出港。バウウォッチは三場さん。JR京葉線の陸橋くぐり、機帆走。メインシートは古庄さんになります。今日はお酒、おあずけです。風は南南西5m/s。。波の高さは50センチ。秋の乾いた涼しい風。こんな環境で体験セーリングができるなんてやみつきの予感しかしません。

沖に向かってシブセールを張ります。そしてエンジンストップ。風と波の音だけ漂います。『風の力だけで走ってるのですね。』と体験者さんお二人、圧巻の様子。『こんなに傾いて沈まないんですか。』の問いに、とのがいちさんが『船底にキールと言う板状があって、それが重く、起き上がりこぼしのようにヨットを立て直して、沈む事は無いんです。』との答えていました。ヨドとが傾いて、乗員が投げ出されることもあるので、注意していきましょう。

10月はレースが多く、水田さんもチーム練習を行っています。今日は、ティラーを握り、私がメインシートで練習しました。360度旋回。まずは右回りから、ジャイブ、クォータリー、アビム、クローズ。次々とティラーに合わせてシートを調節します。水田さんと私=ガチンコ,ライバル!!(入会した時期がほぼ一緒で、いい男には冷たい私?)
ここは仲良く、ティラーとメインシートの息を合わせていきます。そえださんと、とのがいちさんのアドバイスのもと、くるくると回ることができました。チーム一丸となる楽しさ、ヨットが自由自在に操れる楽しさ。『楽しい。』と思わず声が出てしまいました。

一通り練習もあり、のんびりブレイクタイム。今日はなんと!山梨の体験者さんから、白ワイン差し入れていただきました。『甲府と言えばワインと思いまして。』体験者さん、心遣いありがとうございます。みんなで美味しくいただきます。

ヨットは折り返してに来ました。今度は体験者さんがティラーを握ります。山梨の体験者さんからですが。常日頃、活動報告書を拝見いたたいており、さすがティラーの操作、感覚をつかむのが早かったです。なかなか、まっすぐ走るためセンターポジションを掴むのが難しいのです。報告書からの情報を実践に生かす、素晴らしいです。

続いて、大田区の体験者さんです。小型のディンギーと同様、細かい角度調整が必要です。最初は戸惑いましたが、次第に微調整や風の動きをとらえることができました。真剣な表情も見えました。船はどんどん加速していきます。今日のマックススピード3.5ノットあったようです。体験の日で、こんなに良い走りに出会えるる。気候にも恵まれて、良い体験の感想が聞けそうです。素晴らしい。

ここでタイムアップ。マリーナに戻りました。ここでも、山梨からのお土産は終わらず。もちろんもう一つの名物といえば、信玄餅です。私も久しぶり、めちゃめちゃおいしいんですね。正式な食べ方があるらしく、ビニールを広げて、そこにお餅ときなこあんみつを混ぜてこぼさないようにつけて食べると言うことでした。皆さんマリーナで美味しくいただいてます。ごちそうさまでした。次回は手ぶらで気軽に来てくださいね。

今回のセーリングは、秋の風を心地よく感じるものでした。体験者さんには、こういった時期に来ていただくと今後も入会していただける気がします。とにかく、次につながる良いセーリングでした。皆さんお疲れ様でした。ありがとうございます。

報告書作成:佐藤博