活動報告 JBSA東京 2023年6月4日 定期活動
活動報告 JBSA東京 2023年6月4日 定期活動
—————————–
【活動日】2023年6月4日日曜日
【参加者】8名(順不同敬称略)
ブラインド:増尾,佐藤,齊藤,殿垣内
サイテッド:副田,アラン,松戸,玉木
【使用艇】あほうどり(夢の島マリーナ)
【天気】晴れ時々曇り
【気温】23℃
【風速】6から14メートル
【航行時間】10時23分出港 15時23分帰港(5時間00分)
【航行距離】約41.30キロメートル
——————————
【連絡事項】
●指摘されていたライフラインの損傷箇所を発見
●サイテッド確認でワイヤー自体の損傷は見られず次回以降テープなどで補修の予定(ポートサイドステイ上下2本)
●強風時にセールが敗れてしまわないようリーフィング用にショックコードのタイを購入する必要性あり
—————————-
【活動の様子】
数日前からセーリングプランを立て、さまざまな事態を想定してのミーティングや準備はしていたが、なんと、台風が過ぎたあとであることを見落としていたことに、ガランとしたマリーナで気づいた。
これまでも何度か、水門を出たら大量の浮遊物で先に進めないことがあった。
しかし、ものすごく汚い海ではあったが、ほとんど浮遊物はなく、ワッチからの詳細な情報を頼りに、松戸さんの機走で出発。そして、荒川河口橋をくぐるころから、想定以上の強風。このメールの冒頭部分には風速14メートルと書いたが、これはセーリング時の予測風速で、この段階では実のところ、台風のときのような20メートルぐらいの風が瞬間的に吹くこともあった。
若洲を越えればある程度落ち着くことはこれまでのことからわかっていたので、とりあえずセールアップ予定海域まで進んでみて判断することに。
案の定、10メートル前後かそれ以下となったため、艇長そえださんの指示で予めリーフィング準備をしておいたメインをアップ。
エンジンカット後も、安定していたのでジブも3分の1ほど展開し、強風と2メートルはある波高の中でのスポーツセーリングが始まった。
今回の予定では、のんびりデークルージングとなるはずだったが、お昼を食べる暇がないものもでるほどのセーリングとなり、台風で茶色となった東京湾の海水を、皆、何度もたくさん浴びながらも、結果的には大喜びのエキサイトセーリングとなった。
リーフィングしているにも関わらず、ダウンウインドでのアビーム時に最高速度は8.04ノットを記録。平均でも7ノット台で、あほうどりは齊藤さんのティラーと佐藤さんのメインセールトリムで快走していた。
永井さんの洗濯ばさみ風見テープバージョンを、みんなが頭をぶつけるオーニングバーに取り付けて、齊藤さんに風の向きを認識してもらおうとした。
しかし、アランさんのほうがこれを気に入ったようで、永井さんが置いていってくれた余っているテープを、勝手にもらおうとしていたので、1センチあたり500円で売ると伝えたのだが、ルミナスにつけるのだといって、アランさんは持っていってしまった。
毛糸より、派手なこのテープのほうが、弱視によってはわかりやすいが、ちょっと重い。しかし強風のときはしっかり機能してくれて、今回ワイルドジャイブを防ぐために重宝した。ルミナスでも弱視が便利に活用できるといいなと思う。本当はもっと軽いテープが良いのかもしれないが、このキラキラ光ったり、ガサガサ音がするテープは、私の場合はだがとても便利。
ランチを交代で取っていた際、齊藤さんは何か赤い器のようなものを持って食事をしていたように見えたが、そこへばしゃんと東京湾の茶色い水が入ってしまったので、「もう食べられない」と言って蓋をしていたが、これは正解。以前、東京湾の海水が入った酎ハイを飲んだ古庄さんが、20分後にどうなったか、私たちは知っている。
田口さんのご紹介で入会いただいた玉木さんは、ヨットはあまりご存知ないとおっしゃりつつ、さすが船のプロフェッショナル、早くも色々お任せさせていただいてしまうほど。
今回は、アランさん、松戸さん、玉木さんという、JBSAとしては新しいサイテッドのかたがたが大いに活躍してくださり、結構な風と波であったにも関わらず、安心してセーリングをおこなうことができた。
もちろん、艇長そえださんの頑張りも記しておかねばならない。
松戸さんはディンギーでの経験を活かしてくださり、玉木さんは長年の超大型船での経験を生かしてくださり、アランさんは大量のYouTubeで学んだ知識とルミナスでの経験を活かしてくださり本当にありがたい。
とにかく、みなさんも楽しんでいただけたようで、大満足の定期活動でした。
アフターセーリングは、なんといつもの駅下の焼肉屋さんは満員。同じく駅下にあった、まあまあ便利だったイタリアンは閉店したままだったので、久しぶりに、支部総会の後の新年会などでも使ったことのある「ひもの屋」の席を確保。なんと、あの汚くて狭いお店が、綺麗に改装。二階も座敷ではなくテーブル席になっていました。
東京支部のかたご記憶のかたいらっしゃるかわかりませんが、以前、人数分しまほっけを頼んだら、とんでもないサイズで困ったことがあったことをご記憶ですか?
あれがなんと今は3,000円です!人数分なんてとんでもない。でも、かなり美味しかった。
予算が300円しかないアランさんは帰宅、お車の松戸さんも残念ながら帰宅、増尾さん、齊藤さん、そえださん、玉木さん、佐藤さん、私の6人でおいしい料理とお酒に舌鼓を打ち、楽しい本日の活動は終了となりました。
いつの間にか文章がデスマス調になっていますが、ご容赦ください。
さて、この後は、ブラインド参加者のひとことコメントです。
———————————–
● 増尾さんのコメント
コロナ禍お休みをしていたので3年ぶりのセーリングでした。あんなにスピードを出して走るアホウドリは初めてで驚きました。最後はぐったりしてしまいました。今度は操船も少しずつ体験しながら覚えていきたいです。
● 佐藤さんのコメント
熱々ホッケと冷たいビール。最高でした。
いいえ、そうではなくて、今まで経験したことのない風で、8ノットの速度。最最高でした。
風の力だけで、8人を乗せて8メートルぐらいの大きな船を動かす。とてもエコロジーで、力強さを実感し感動しました。
風のないゆっくりとしたセーリングも良いのですが、風を感じ、スピード感のあるセーリングもまた必要と思います。ありがとうございます。
● 齊藤さんのコメント
きょうは、久しぶりのあほうどり。台風一過でなんとなくワクワク((o(^∇^)o))
やはり。強風と荒波。でも信頼しているから心配はない。こういうスポーツセーリングは好き💕ハンザでもルミナスでも慣れました。
皆あほうどりでこんなセーリング初めてじゃない!と佐藤さんボルテージが上がる。
玉木さんとアラン、そえだキャプテンが後方で指揮する。
飛行機が頻繁に頭上を過ぎる。
「海外から来てる」と松戸さん。
茶色い波しぶきを被る。臭い!
大丈夫ですか?と殿垣内さん。増尾さんのほうが心配。
一応安定したところで私がティラー、松戸さんがメインを。そえだキャップが、隣に来て指示をしてくれる。シバーするたび細かく左右に操る。ルミナスより大きい分感覚もダイナミック。うねりで集中していないと舵を取られる。重くて両手で握ると、メインを調整してもらう。殿垣内さんがシルバーのテープをオーニングバーに結んでくれた。キラキラ光るので視界に入るし、ガサガサいう。
アランがルミナスにつけようと、がさごそと探していた。
これは弱視には有難い。ブラインドだから厳しい、ではなくどうしたら最善かを見つけられることが、あらゆる可能性の門扉が開け、最善の連携プレイでブラインドセーリングの楽しさも最大限に発揮できるのだと感じた今日の経験でした。
交代でランチをとるがとってないかたもいるが、せっかく作ってきたのでトマト色のランチボックスを広げる。三分の二平らげたところで波しぶきに食べられ蓋をする。
アフターも美味しいお料理と定番カシスオレンジで、それぞれ乾杯し、今日の無事に過ごせたことに感謝する瞬間でした。
———————————–
<追記1> リーフィングについて
リーフィングの方法が誤っている、あるいは好ましくないとのご助言をいただいています。
1.マスト側のリーフィングポイントをブームにかける
2.リーフィングラインを引いてセール後部を引き下げる
この時、リーフポイントがブームにつくところまでしっかり引き下げる。あほうどりの場合、手引きは硬すぎて十分リーフポイントが降りてこないのでウインチを活用。
しっかり下げられなければ、通常のざっさくをアウトホールに通してブームに固定。
結局、ブームバング、アウトホール、リーフラインともに、ウインチが必要になるので、ジブハリヤードも含めて4本のロープをポート側ウインチで引いてロックできるシートストッパーなどを用意したほうが良いというアドバイスもあり。
3.引き下ろして余ったセールはメインセールとブームではさむようにして折りたたみ、リーフポイントとブームは、ショックコードで固定。ざっさくの場合は固く固定するとセールがそこから破れる可能性があるため少し緩めに固定。