2021年11月21日 JBSA東京 活動報告

JBSA東京 活動報告 2021年11月21日 定期活動

【活動日】2021年11月21日 日曜日
【参加者】4名(順不同敬称略)
ブラインド:殿垣内
サイテッド:橋本, 古庄, 副田

【使用艇】あほうどり(夢の島マリーナ)
【出港時刻】9時49分
【帰港時刻】14時58分
【航行時間】5時間9分間
【走行距離】26.6キロメートル
【天気概況】曇り, 14度, 風速0.5〜3メートル

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今回は、参加者4名と少人数ではあったが、内容の濃い活動となった。私はキールボートでのヘルムス最長時間を達成。
副田さんは、バウでジブセールを張り、橋本さんはマストの下に立ちブームをおさえ、古庄さんはさまざまなサポートに船上を動き回った。

1. ブラインドがティラーとメイン

乗船する前に、橋本さんとミーティングをおこない、「ブラインドセーリングの団体なのでブラインドがティラーやメインに主につき練習しましょう!」と、いつもティラーから逃げている私は、一大決心をして言った。

これは前日に、あるJBSAの大物会員のかたからいただいたお電話に感化されたからなのだが、言っておいて不安になった。あほうどりが迷走し、停船してしまうことは明白だった。

2. 練習開始

ディンギーや漁船が多く出ていたため、ディズニーランド沖まで橋本さんがあほうどりを移動させてくださる。安全な海域に来たところで、いよいよティラーを交代。

やはり、風がわからない。3mほどの北風があるのだが、顔や耳、首などで探すが、見つけてもすぐわからなくなる。

3. 大先輩からのアドバイス

ここで、前日にお電話をいただいた大物会員が教えてくださった方法を試す。

ティラーはつまむように持ち、ラダーに流れる水流を感じる。前屈みにならず、正しい姿勢で座る。ヒール角度をお尻で感じる。

「ヒール角度が1度変わればお尻でわかりますよね?」

まあ、このかたがどなたなのか、古くからの会員はお分かりになったと思うが、結論から言うと、45度ぐらい傾くか、沈しない限り、私にはわからないようだった。

4. まだまだ練習不足

お尻で感じる方法について橋本さんが、お尻がベターっと下がったままになるようなら風下に落としすぎ、と教えてくださった。1度か2度、あ、これかなという感覚を感じることはできた。

また、以前秋山さんや安西さんが、突然失速したら風上にのぼりすぎと教えてくださったこともあわせて試行錯誤したが、難しかった。

5. 通常のセーリングとブラインドセーリングは異なる?

数年前の報告書で、神奈川支部の方々が私のティラーを褒めてくださり優しいかたが多いと書いたことがあるが、あの頃は、やはり目で何かをみていたらしい。
今年になって、白杖の使用率が9割となった私は、視覚に全く頼らない、新しい感覚を身につける必要がある。

逗子のヨットスクールに行っていた頃は、灯台とか葉山の防波堤などを目標物にして操船できていた(?)ので、通常のセーリングと、ブラインドセーリングは、かなり異なるのではないかと感じている。

6. 満足な練習内容

さて、航跡マップを見られるかたは、私がまあまあうまくタックができている様子をご覧いただけるかもしれない。
タックを3回程度、ジャイブを2、3回、おまけとしてワイルドジャイブを1回練習した。

さらに、バーチャルカミマーク回航を1回。

しかし、微風でマーク回航をした瞬間、突然停船し、私には何が起きたのかわからなかった。セール具合から言って、うまくベアリングし、いいランニング角度で止めたと思うのだが、船が止まった。

「これ、どうしたらいいんですか?何が起きたんですか?」と橋本さんに尋ねると、止まってはいない、少しのぼってと言われ、そうすると、また風が吹き始めた。

7. 村瀬先生のセーリング講座

これは翌日、2019年のカナダワールドブラインドセーリング選手権に出場したアルバの村瀬さんが、副田さんの質問に答えてくださった解説で理由がわかった。みなさんはもちろんご存知だろうから、わざわざ書かなくても良いかもしれないが、つまりは、デッドランの状態になったことがわかった。

いわゆる「見かけの風」で走るヨットが、その風軸と走る方向が同じで、かつ、風と同じ速さになってしまったため、船上は無風状態になり、微風だったこともあって、海面や比較物が見えなくなっている私には、なおさら、まるで止まったかのように感じた。

村瀬先生のメール講義は、もっと詳細で、その他のお話もあるのだが、今回は関連することのみ。

8. 最後に4点(まだそんなに?)

一つは、数年にわたり、毎度莫大な時間がかかっていたジブソックスのジッパーが簡単にかむように、副田さんが得意の裁縫技術で修復してくれた。ありがたや。

二つ目は、出港時に、以前協力艇バッカスが止まっていたあたりにあほうどりでいき、古庄さんのお友達に海上から会いに行った。

三つ目は、何度かブラックセールにブラックボディーの大きなヨットを見かけていたらしいのだが、セーリング中、児玉さんからお電話があり、出てみると、なんとそのヨットに今乗っていらっしゃるという。58フィートもあるヨットだそうで、すごい迫力とのこと。
児玉さんに会いに行こうとエンジンをかけ追いかけるが、追いつけず諦めた。

四つ目は、古庄さんは目隠しをしても、経験から自分はまっすぐ走らせることができると仰るので、それはやってもらいましょうということになったのだが、今回は盛りだくさんでできなかったため、これはまた次の機会に(かっこわらい)

9. 最後に

今回は、微風に悩まされたが、最高の活動日だった。是非毎回、こうした時間を作って、「ブラインドセーリング」をしたいと思う。
ゆらゆらヨットに乗って、小柴さんのホラ話に腹筋を痛めるのも楽しいが、やはり、ブラインドセーリングの団体である以上、ブラインドである私は、もっとしっかりせねばならぬなとも思った活動日でもあった。

報告書作成:殿垣内大介