第5回世界選手権2002 練習レポート 瀬川紀之
文 瀬川紀之
今回の合宿では、11日にのんびりレースに参加する予定でしたが、荒天のため中止となり、レース練習はできませんでしたが、名古屋から尾関さんと櫛田さんが参加され、B2チームは、4人がはじめて揃っての練習ができたこと、はじめの2日間は12メートル以上の強風、3日目は5メートル前後の順風という、違った環境で練習ができたことが良かったです。
10日(土曜日)
ルミナス 川添、小林、櫛田、秋山、安西、日高
スピーディー 瀬川、尾関、白子、橋本、石田、扇谷
風が強く、波とうねりも高く、実際にはレースが行われないであろうという環境での練習。
そんな中ルミナスは、セールトリムができており、目標を決めて練習を行っていた。
一方スピーディーは、エンジンの操作がうまくいかない、セールトリムの違いなどもあり、早めのリタイヤとなったしまった。
練習後のミーティングで、日高コーチから、強風時の艇の扱い方、セールトリムの仕方、気持ちの持ち方などについてアドバイスをいただき、選手全員気持ちを新たにした。
その後、荒木さんが合流し、近くのお店で夕食を取りながら、夜遅くまで話が弾み、楽しい一時を過ごし、鋭気を養った。
11日(日曜日)
ルミナス 川添、櫛田、秋山、安西、扇谷、村上
スピーディー 瀬川、尾関、橋本、石田、白子、竹下
朝、出航準備をしていると、のんびりレース中止の連絡が入った。
レース用に準備したスピンのセッティングをはずし、練習のため出港。
今日は、竹下さんのおかげで、スピーディーのエンジンも快調。
海面は、昨日に比べると風・波・うねりともに弱く、十分練習できる環境。
基本動作、セールトリムを中心に練習。
昨日より風は弱くなっているが10メートルくらいは吹いている。
ルミナスは、昨日同様トリムができ安定しているが、スピーディーは、スピードはあるが、上り角度が負けている状態が続く。
ただ、B2チームとしては、コミニュケーションが取れてきて、徐々にではあるが、まとまりが出てきたように感じた。
昼食をシーボニアで取り、午後の練習がはじまった。
午前中に比べると風が少し上がってきた。
このままならなんとか練習できそうと思ったが、波とうねりが昨日以上に高くなってきたので、練習を断念する。
その後、竹下さんが合流、練習が早めに終わってしまったので、夕食は、みんなで鍋をつくって食べた。
12日(月曜日)
ルミナス 川添、櫛田、秋山、安西
スピーディー 瀬川、尾関、橋本、白子
出港してみると、昨日までが嘘のような微風、海面もフラット。
しばらく我慢していると、ちょうど良い風になってきた。
今日はマーク回航とタックの練習を行った。
昨日まで、セールトリムがうまくいかずに、ルミナスと競り合うことができなかったが、今日は、いい勝負ができた。
途中から、尾関さんにヘルムを交代して、練習を行った。
最初は、緊張していたようだったが、なかなかいい感じで走っており、将来は川添さんのいいライバルになりそう。
午後1時ごろ練習を終了した。
この3日間で、それぞれのチームとして、また個人として、課題がはっきりしたような気がします。
ワールドまであと一月ほどですが、それらの課題をクリアーして本番にのぞみたいと思います。
最後になりましたが、今回の合宿にご協力いただいたサイテッドの皆さん有り難うございました。また、いつも艇を貸していただいたスピーディーブルーのオーナーの皆さん有り難うございました。
なお関東では、8月24・25日、9月7・8日にワールドチームの合宿を予定しております。皆様のご協力よろしくお願いいたします。