第5回世界選手権2002 練習レポート 白子良明
文 白子良明
数日前から日本海に低気圧と前線が停滞しているため、SW 10?12メートルの風と 2?2.5メートルの波の中「JBSA艦隊出動、天気晴朗なれど波高し」とばかりに、旗艦「ルミナス」と共に相模湾海戦に出撃!?
しかし、1日目、わがスピーディーブルー組の士気は今一つで、あまりの波と強風に敵前大反転ならぬ敵前逃亡。
後のミーティングで日高コーチから「今日の風でセーリング出来れば、どんな海況でも乗りこなすことが出来る。その事は皆の自信につながる。今日のスピーディー組は気合が足りない!」と一喝。
2日目も同じ様な海況だったが、日高コーチの言葉を教訓に、セールトリムを調整しながら、午前中は、何とか練習をこなした。
午後の練習で1時間程たった頃より風が上がり、波も大きいもので3メートル近くに達し、ランニングでバウが波に突っ込むようになってきたため、安全を考慮し練習中止。
3日目は風も凪いで絶好の練習日和。日高コーチの言葉通り、前日の強風の経験が良かったようで、順風下では、かなり安定したセーリングが出来るようになった。
今回の合宿で感じたことは、やはり練習の大切さです。ワールド本番まで様々な状況を経験する事が必要だと思いました。頭で憶えた事は忘れてしまいますが、身体で繰り返し憶えた事は忘れる事はありません。
海、船の状況は常に変化して行きます。練習を積んで、あらゆる状況に対処出来るようになれば、ワールド制覇も夢ではないと感じました。
ガルーダ湖に集結する諸外国艦隊の撃滅を目標に最後に一言
「JBSAの興廃この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」