2016 障がい者セーリングチャレンジ東京のレポート
■2016障がい者セーリングチャレンジ東京 参加報告
2016年11月23日(水・祝)に若洲ヨット訓練所にて開催された「障がい者セーリングチャレンジ東京」にJBSAとして参加しました。以下、報告です。
このイベントは、障害を抱え日ごろ海に出る機会がない方、ヨットに乗りたいが機会のない方、スポーツとしてヨットの体験をしたい方等を対象に、自然に親しみ楽しくヨットに乗ってもらうことを目的として企画されたものです。この趣旨に賛同したJSAFの「障がい者セーリング推進委員会」は、JBSAを含む所属各団体が協力の立場で参加しました。
主催:NPO法人マリンプレイス東京(若洲ヨット訓練所指定管理者)
協力:日本セーリング連盟(障がい者セーリング推進委員会)
東京都障害者セーリング連盟、日本視覚障害者セーリング協会、
日本ハンザクラス協会、セイラビリティ東京、東京都ヨット連盟
期日:2016年11月23日(水・祝)
気象:天候 くもり、風向風速 東北東3~6m/s、気温 10°C
使用艇:ハンザクラス203 8艇、レスキューゴムボート 4艇
日程: 9:30 受付
10:00 開会式
10:30 第1グループ乗船
11:30 第2グループ乗船
12:30 昼食
13:30 模擬レース 2レース実施
14:30 表彰式・閉会式
15:00 解散
参加者:肢体障害者 4名、脳梗塞障害者 3名、視覚障害者 10名
来客及び付添者 28名、運営スタッフ 25名、盲導犬 1頭 計70名+1頭
JBSA参加者 21名(ブラインド:10名、サイテッド:11名) 敬称略
東京支部/ブラインド:伊藤、内村、長谷川、湯川、大堀、池田(6名)
/サイテッド:小柴、児玉、谷下田、佐藤夫妻、三場、橋本(7名)
浜名湖支部/ブラインド:望月(1名)
神奈川支部/ブラインド:小倉、横倉、金輪(3名)
/サイテッド:石田、安西、村上、秋山(4名)
当日は気温が10°程度と11月にしては震えるほど寒い一日となりましたが、10:00からの開会式の後、8艇用意されたハンザクラス203にそれぞれ配艇順に乗り込みセーリングが開始されました。車椅子の方は一人で乗られる方もいましたが、ブラインドの方たちはサイテッドと組んで2名体制での乗船となりました。ハンザクラスは2m程度の箱舟風の小さな艇で、コクピット中央の舵棒を左右に操作して走らせますが、初めて乗る人がほとんどで最初は戸惑いながらのセーリングとなりました。しかしながら暫くすると皆さん慣れてきて4m/s前後の風の中で気持ちよく艇を走らせていました。
昼食後13:30からは、ヨット経験者の参加が多かったこともあって8艇でのレースが急遽組まれ、JBSAもブラインド、サイテッドともに参加しました。中にはロンドン・パラ出場のパラリンピアンと組んだブラインドもいて、日ごろとは一味違う交流もできた楽しい2レースとなりました。
14:30過ぎから閉会式が行われ、参加の皆さんそれぞれに再会を約し無事終了しました。
なお今回参加したブラインドの方たちから、当イベントに対し以下の意見、感想がありました。
・参加の方々からは「楽しかった」という感想が圧倒的でした。
・参加している人たちが、どこの団体からどのような方たちが来ているのか最初に知りたかった。(初めに紹介があった方がよかった)
・乗艇の待ち時間に他の方たちと交流したかった。折角の機会がもったいなかった。待合所が一ヶ所だったらもっと交流できたかもしれない。
・船に乗っているとき、水面やブームが手の届くような近いところにあるので、ヨットの原理が良く分かってよかった。
・ハンザクラスはブラインド一人でも乗れそうな感じが得られた。
・伴走艇からのガイドがあれば、ブラインドも一人でできそうに感じた。
・普段乗っているヨットと違う艇だったので興味深く楽しく乗れた。
・若洲では通常障害者向けのディンギー講習会はないのだろうか?あれば受けてみたい。
・今回受付時に入った当日のみ有効な500円の保険は、JBSAの体験会などでもゲストの保険に流用できそう。(名称は「行事保険」、詳細情報の提供を依頼中)
上記意見、感想は、翌日(11月24日)に開かれたJSAFの「障がい者セーリング推進委員会」の席上で発表しました。委員会からは次回に生かすようにしたいとの答えを得ました。
以上
平成28年11月25日
文責:橋本洋一、秋山淳