定期練習2006年11月18日

文 鈴木克己(JBSA東京)

日時 2006年11月18日 集合 夢の島10時
天候 快晴、気温13度
風  1メートル以下の無風状態
使用艇 あほうどり
参加者(敬称略)
 サイテット(4名)橋本、佐藤、二瓶、青木(橋本氏友人)
 ブラインド(2名)宮城、鈴木

風を期待して、10時20分、夢の島の水門を出る。
寒気団の到来で冷やされた空気に身が引き締まる。誰からともなく「冬だね!」との声。
風を求めてディズニー沖までおよそ1時間機走。ここでセールを揚げ120度方向へ向けてなおも機走がつづく。
やっと2?3メートルの風を見付けエンジンを止める。しかしこの風も20分ほどで止んでしまう。あとは波も無い東京湾で漂うだけ。
「今日は、一日風待ちみたいだね。11月にしては珍しく。」ときおり吹いてくる微風も、我々をからかうようにいろいろな方向から吹いてはすぐ消えてしまう。
そのうちに談笑が始まり、風のことはすっかり忘れてしまった。

「出港前の準備ってどのようなことがあるのですか?」との質問から坐学が始まる。
1.出港届を事務所へ提出して乗船。
2.キャビンの鍵を開け内部を点検する。
3.エンジンを始動させ、燃料、オイル、などの確認を行う。
4.JBSA旗を取り出し、船尾に掲揚する。
5.ジブファーラーのおおいをはずし、キャビンに格納する。
6.メインセールのおおいを外し、キャビンに格納する。
7.コイルされたすべてのシート類(ロープ)を解き整理する。
8.もやいを解き、桟橋を離れる。
9.フェンダーを取り外し、ひとまとめにしてキャビンに格納する。
10.キャビン内の荷物類をいつでも取り出せるよう整理整頓する。
「うーン。沢山ありますね。これらをサイテッドの皆さんがしてくださっていたのですね。ブラインドも一緒になって行えるようになって、初めて『ブラインド・セーラー』と言えるのでしょうね。」

このような会話をしながら、JBSA10周年記念パーティーの閉会の挨拶で竹脇さんが、「JBSAのこれからの10年、私たちは『真のブラインド・セーラー』と呼ばれるように努力したい」と述べていたことを思い浮かべていた。
そして、これまでの私の行動は、あほうどりの体験客みたいなものだったことに気づかされる。
14時20分エンジンを始動させ、15時30分バースへ戻る。それまで暖かかったのに、日は西に傾き、機走をはじめると急に気温が下がっていたことに気づく。
ブラインドもできることを教えてもらいながら整理作業に参加し、艇を降りる。終日、風待ちではあったが有意義な一日だった。
サイテットの橋本さん、佐藤さん、二瓶さん、青木さん、ご指導ありがとうございました。また一つ学びました。お礼申しあげます。ブラインドの宮城さん、お疲れさま。