「あほうどり」メンテナンス完了
文 鈴木克己
日時 2006年7月22日 9時 横浜ベイサイド・マリーナ集合
天候 薄曇り、気温25度
風 無風状態
参加者(敬称略)
サイテット(4名)橋本、児玉、二瓶、坂本
ブラインド(2名)伊藤、鈴木
使用艇 新装なったあほうどり
ヨットマンは朝が早い。約束の30分前には全員の顔がそろう。
化粧直しの済んだあほうどりは既に海上に下ろされていた。艤装を確認する者、飲物等調達し積み込む者、手分けして出港の準備を整える。
メンテナンスをしてくださった貝道さんにお礼を述べ、9時30分予定より1時間早いが桟橋を離れる。
土曜日の早朝のせいか岸壁から竿を伸ばしている姿、船から糸を垂らしている人が目につく。何が釣れるのだろうか。邪魔をしないように気を配りながら橋本さんが舵を取る。
防波堤を出て磁方位70度、磯子沖へ向けて約2海里、軽快なエンジン音を響かせる。風は無く、鏡のような海面には雲間からさす薄日が踊る。
あほうどりは航路の西側に沿って直進。「船足が軽くなったね」、「船底塗装のおかげだ」、「これなら4時間ほどで戻れるのではないか」などと言っている間に、磯子沖。
あほうどりの船底整備完了を祝ってビールで乾杯。
ヘルムスを鈴木が交代。艇を磁方位55度に向け10海里先の風の塔を目指す。
メインセールを揚げてはいるが、機走の状態。風を感じて直進しているつもりでもいつしか艇の向きがぶれる。ニュートラル・ポジションを探すが見付からず心はあせる。「機走しているから、見かけ風ばかりで、真風(シンカゼ)が見えないのだよ」との指摘。
「ティラーを動かさなくても向きが変わってしまうのです」、「潮流と波に影響されるから、まず波を感じとることかな」。尻に神経を集中させるが快感?は感じられない。感帯?が鈍くなったものだ。
風の塔の手前で伊藤さんとヘルムスを交代する。塔の西側300メートルあたりを5.9ノットで通過。進路を磁方位10度にとって3海里ほど進んだところでエンジンを止め昼食をとる。
頭上を羽田に向かうジェット機が頻繁に通り過ぎる。いつもの水域まできた安堵感を覚える。昼食をとりながら、船の話、レースの話、酒の話、ジャズの話、趣味の話へと話題は絶えない。
後は夢の島に向けて約6海里のフィニッシュ・ラインだと言いながらエンジンのスイッチを入れる。
今日も朝から風はなくセーリングは出来なかったけれど、15日の往路そして今日の復路ともに天気に恵まれ穏やかだった海に感謝しながら、15時15分、無事夢の島に帰港する。
あほうどりの整備にご尽力くださった坂本さん、化粧直しを請け負ってくださった貝道さん、今回の往路復路の回航に参加しセーリングの楽しさをご指導くださった梅沢さん、児玉さん、橋本さん、二瓶さんありがとうございました。
そしてブラインドの村井さん、安達さん、伊藤さんお疲れさまでした。来月から新装なったあほうどりでセーリングをお楽しみ頂けます。