定期練習2006年6月17日
文 鈴木克己
日時 2006年6月17日 10時 夢の島集合
天候 薄曇り、気温24度
風 南南西の風3?4メートル毎秒
参加者(敬称略)
サイテット(2名) 橋本、児玉、
ブラインド(4名) 竹脇、伊藤、村井、鈴木
使用艇 あほうどり
全員気合が入っていたのか10時10分にはもやいを解く。水門をくぐり荒川の本流へ出ると、昨日の低気圧の置き土産か生暖かい風。東京湾には霧が立ちこめ景色は霞んでいつもの姿を見せない。
2?3回タッキングを繰り返したあと、コンパス170度に向けてスタボーで直進。風は3?4メートル毎秒で安定。セールは固定したままヘルムスの直進精度訓練。
トップは村井さん。1時間ほど行くと右前方1時方向に3本マストの陰、近づくと子供たちを乗せた「あこがれ」の船名を確認。だれ言うともなく「伊藤さん表敬訪問するか?」と言いながら7?80メートルまで近づく。ここでヘルムスを鈴木が交代。「あこがれ」は間もなくもやの中に姿を消す。あほうどりはなお170度を指して前進。今度は11時方向に橋らしき影。確認するものも見当たらない。
そこで竹脇さんと交代。メントリも伊藤さんから村井さんへ。そのまま直進していると左後方から大型貨物船が近づいてくる様子。。「本船航路に近づいたようだね」、貨物船をやり過ごして時計を見るとすでに12時半を回っていた。そろそろと言うことで艇をベアの方向に変えて昼食をとる。
帰路はコーターを保って交代でランニングの訓練。風を読めず苦労する。午前中に比べて風は少し上げてきているようだ。
艇を330度に向けて1時間ほど戻ったころ、「前方にどこかの風車が見える」との橋本さんの声。ブラインドの私たちも東京湾で見えるだろう風車をあちこち頭に浮かべてみていた。
児玉さんが目を凝らし「ディズニーだろう、ずいぶん東に流されたようだ」との判断。今少し進んで、確認できたところで艇を北西に向けアビームに変える。船足は急に速くなった。風は7?8メートル毎秒へと強まっていた。
風をはらみ、波を切って走り出したあほうどりに皆から歓声。早速GPSのスイッチをオン。児玉さんから「オーッ!。7.8 ・ 8.0 ・ 7.9 ・ 8.5 ・ 8.2 ・ 8.3 ・ 8.5ノット。あほうどり最高の記録だ!」の声に歓喜しながら、15時35分バースへ戻る。
全員でセールにカバーをかけ、シートを整理し、艇をもやいにしっかり繋ぎ、キャビンをかたづけて、艇を降りた。
次回から乗艇前にストレッチ体操を、また出艇準備から整理格納までを、できるところから実行しようとの話をして解散した。
サイテッドを努めてくださった橋本さん、児玉さん、本当にありがとうございました。もやの中でのセーリング、さぞ神経を使われたことでしょう。帰路の8.5ノットは感激でした。今年一番の気持ちの良いセーリングを楽しませて頂きました。
ブラインドの皆さん、あの8.5の歓声に疲れも吹き飛んだのではないでしょうか。