定期練習2005年12月17日

文 鈴木克己

日時  2005年12月17日 10時 夢の島集合
天候  快晴、北の風、風力1
参加者 敬称略
サイテット7名 青柳、池辺、竹内、二瓶、堀江、竹下、坂本
ブラインド5名 竹脇、安達、岩本、川合、鈴木

午前10時夢の島マリーナの準備室に12名の面々が揃う。互いに元気な挨拶が飛び交う。
今日は今年最後の活動日。朝から「あほうどり」に溜まった1年間の汚れを落すことになっている。
早速防寒の支度を整えて「あほうどり」の繋留バースへ向かう。

艇内に積まれているすべてのものを、声をかけあいながら手渡しで運びだす。戦時中のバケツリレーを思い出す。と言ってもほとんどの人は知らないのではなかろうか。歳が知れるが小学生になると大人に混じって訓練を受けたものだった。毛布やマットは広げて陽に当てる。食器や鍋釜は水道水で磨き洗いをして乾燥させる。
出てくる、出てくる宝の山。全部の荷物を下ろしたら艇は5センチ以上は浮き上がったようで、ライフラインを軽く押すだけで船は揺れるようになった。誰かが「これでレースをすれば優勝間違いなしだ!」と言って笑う。
興味を持ったのは「フイゴを使ったフォーン」だ。音が良く響く。骨董品的価値もありそうだった。

次は、キャビン内の拭き掃除。ブラインド組が受け持つ。天井はたばこのヤニか?、壁や床には砂埃、それとも塩か?。北風に吹かれながら雑巾をゆすぐ者、汗をかきながら掃除する者、力を合わせて小一時間の格闘。
この間にサイテット組は、コックピットでウインチの交換。デッキではニュー・セールの取り付けが進む。メイン・セールもジブファーラーも真新しくなり、ハリヤードを引くとスルスルとマストに揚がって行く。冬の日を受けて真っ白に目がまばゆい。思わず全員から喜びの歓声が上がる。
再び手渡しで必要な品の積み込み、所定の場所に格納する。
セールを降ろし、13時40分、今日の作業を終了した。

2階のレストランで遅い昼食をとりながら、今年を振り返って総括、来年の計画を語り合う。
この1年、事故もなく毎回協力艇をお願いするほどの参加者。
1月の船上での新年顔合わせにはじまり、4月のお花見、葉山での合宿トレーニング、9月の第6回全日本選手権大会の開催、それが公認競技として認定され、そして愛艇「あほうどり」の化粧直しが行われ、トイレも修理、エンジンも修繕し、今月はセールも新しくなり、残されたのはセーリング技術の向上ではなかろうか。
これを支えてくださったサイテットの皆様に改めて心からお礼を申しあげます。
ありがとうございました。
協力艇を出してくださった皆様、心から感謝申しあげます。
私ごとですが、JBSAが求めてきた活動はこのように「共に協力し、共に学び、共に楽しむ」の実践だったのだと実感しました。
東京、神奈川、浜名湖、その他の地域で活動しておられるJBSA会員の皆さん今年の活動お疲れ様でした。それぞれに学ぶことが多かったのではないでしょうか。
東京地区の初セーリングは1月7日です。また新たな理想に向けて新年の海へこぎだそうではありませんか。
それでは、ご家族お揃いで、良き新春をお迎えください。