新入会員の紹介2
文 鈴木克己
新入会員の鈴木克己です。はじめてのセーリング体験、「感動」の一言です。
その日は、コックピットに誘導され、腰をおろしてもなお緊張と興奮は治まらなかった。手に触れるもので過去の記憶と一致するものは皆無。エンジン音を聞き、京葉線の下をくぐったころから、周りの様子や風を感じるゆとりが出てきた。
それからセーリングの話を聞く。今度はカタカナ言葉が頭の中を飛び交い、またしてもパニック。私にとって意味不明の言葉も、取りあえずポケットに格納。単語の試験を受けている気分だ。
ディズニー沖を過ぎたところで、実技指導を受ける。手を取っての指導。足場を確保しながらの作業。失敗を救ってもらいながらの訓練、「習うより慣れよ」の積み重ねはこのことだった。
タッキング(?)と言われて、ほどくシートを強く引っ張ったり、ロックをはずさずにシートを緩めようとしたり、その都度チェックが入る。舵棒を持たせてもらう。動かすたびに舟は傾く。舵棒をあげずにその下をくぐろうとして笑われる。
舟をおりても、緊張は続いた。それは出航前の緊張とは異なり、快い緊張に変わっていた。
TYC主催のジャズフェスティバルのパーティーも盛り上がって楽しかった。
翌18日は珍しく朝寝をしてしまいました。マッサージにかかった後のように、全身の緊張がほぐされた気分でした。
パートナーの皆様の、揺れる船上での誘導、安全確保、状況説明、実技指導、楽しい会話などなど、初対面とは思えない心遣いに厚くお礼申しあげます。これからもJBSA-Tokyoのメンバーとして参加させて頂きますので、よろしくお願いします。