JBSA東京 2015年1月 定期活動のレポート
東京支部から、1月4日(日)の定期セーリングの報告を申し上げます。
使用艇 : バッカス937号
乗艇者 : (敬称略)
サイテド :谷下田、三場
ブラインド:伊藤 湯川
天候 : 曇りのち快晴
風向 : 北北西~北西~北東~北~北東~東
風速 : 0,7~2,0米
波高 : 12cm~18cm
活動記録:
新木場集合 :09時30分
マリーナ出港:10時25分
同 着艇:15時13分
予報では、全天を覆う雲が晴れるのは夕方に至ってからとされていたが、三場さんの滑らかな操船で出艇してから瞬く間に、早々と爽やかな蒼穹が現れ、やがて雲一つない快晴となる。天も今日のセーリングを祝福してくれているような爽快感・幸福感が漲った。
しかし、天はニ物を与え給わずの言葉通りに風には恵まれず、無風に近く海面は鏡のような滑らかさ。遼艇あほうどり号も機走を続けている。
11時40分、ディズニー・シーのホテル群を横に見ながら、メイン・ジブ・セールを上げ、伊藤さんのヘルムでアビームのセーリングに移るが、一瞬は2,5ノット程で微速前進するものの、すぐに無風或いはそれに近くなり、セールは力なくしぼむ。
その後、殆ど風速は、13等級のビュフォード・スケールの0階級か、風見では判別困難な1等級のライト・エアの風が支配的で、残余の僅かな時間にお恵みのような2階級のライト・ブリーズが、風位も定かならぬまま、セールを僅かにそよがせるのみ。
初夏の全日本選手権出場予定者の乗艇するあほうどり号は特に、出港前から練習に打ち込む姿勢を漲らせていたものの、無念にもやはり力なく漂うのみ。
セールス・パーソンは誰しも、手ごたえのある風を歓迎し、スキッパーの指令一下、風に挑み、克服を試み、時には怒号しあい、達成感に酔うが、本日の如き無風或いは微風の中では、そのような猛々しい意欲や競う心証は満たされぬものの、置かれた環境下で、他艇よりいかに優位に立つかに秘術を尽くし、愉悦を覚えるのだろうか。
その意味では本日も最高のエクササイズの場なのかも知れないが、いかんせん、無風状態とあってはフェーズも異なり、人は専ら同乗する人々との相互理解に努め、慈しみ、心地よく関わり、或いはのどかな歌の一つでも歌いたくなるようだ。
これもセーリングの醍醐味の一つなのでしょうか?
12時52分、ジブ・セールをダウン、その12分後、風は全くやみ、メインもダウン。
谷下田さん特製の蛍烏賊の美味なる燻製を肴にジュースで乾杯して機走に移り燃料補給の後、穏やかに着艇した。
快晴ながら無風に近い一日でしたが、やはり実りの大きい至福の一日に心から感謝しました。