神奈川レポート 3月10日 その2
文 中尾(JBSA神奈川)
2007年3月10日(土曜日)
午前中風は弱く北東(?)の風でしたが、さらに弱くなりほぼ無風の状態まで風が落ちてしまいました。その後は南風に変わってゆく気配でしたが、その時点でこの日は練習を終了しました。
終了後は、小平氏が購入したモータークルーザー(「AquaHolic」、フィンランドMinor製34ft)に試乗し、江ノ島まで快適なクルージングを体験しました。
練習は、初心者の杉山氏がティラーを持ち、経験者の坂本氏がメインシートとメインシートトラベラーを担当しました。
杉山氏はティラーの基本操作の練習、とくに風の振れに合わせてティラーを操作し直進を保つことをジックリ練習し、その後タック時の操作の練習を行いました。この日のような微風下での練習はミスをしても危険なことがなく、杉山氏にとってはのびのびと練習が出来てちょうど良かったかもしれません。
いっぽう坂本氏の方はもひとつ物足りなかったかもしれません。坂本氏のメインセールの操作の練習にはもう少し風がありヒールも大きい状態のときの方が楽しかったかもしれません。ただ坂本氏も普段はシーカヤックとアクセスディンギーが中心の活動で、久しぶりのセーリングクルーザーの操作とあって満足のゆく一日だったのではないかと思います。
練習中を通じて、微妙な風の変化を常に感じることを心がけるように指導がありました。杉山氏も最初のうちは戸惑いがありましたが、その変化を知ってティラー操作を行うというヨットのコツを次第に解ってきて楽しくなってきたように思われました。風の感じ方については、耳や首筋で風の動きを捉えると解りやすいということでしたが、場合によっては後ろを向いて操作している方がわかり易いとの話も聞き試してみるとその通りなかなか良い方法であるということも実感できました。
杉山氏へはタック時のティラー操作を家でも練習するようにとのアドバイスがありました。つまり、2つの椅子を向かい合わせにしての練習です。筆者もこの方法でタック、ジャイブ時の操作を練習しました。皆んなが通る道かもしれません。
今回は途中で風が無くなってしまったというアンラッキーとそれを十分以上にカバーする小平氏のまだまっさらの新艇に乗ったというラッキーがありましたが、全員が楽しい一日が過ごせました。