活動報告 JBSA東京 2022年12月4日 定期活動
活動報告 JBSA東京 2022年12月4日
定期活動とメインセール計測
【活動日】2022年12月4日 日曜日
【参加者】3名(順不同)
ブラインド:殿垣内
サイデッド:古庄, 副田
【使用艇】あほうどり(夢の島マリーナ)
【出港時刻】11時15分
【帰港時刻】15時15分
【航行時間】4時間
【走行距離】19.23km
【天気概況】晴れのち曇り, 気温16度, 風速1〜4メートル
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あえてここでは割愛するが、とにかく有難いことに、あほうどりは先日のジブセールに続き、メインセールも注文することができることとなった。
児玉さんが時間を工面してくださり、児玉さん、古庄さん、そえださん、とのがいちでメインセールをはずして、9時半ごろから計測をする。
ずっと見上げるだけだったあほうどりのメインセールは7メートル以上あり、とても大きく感じてきたが、地面に置いてみると意外に小さく、ああ、自分ももう、百数十回あほうどりに乗ってきたのだなあと、先輩会員の皆さまの足元には及ばないものの、少々の感慨にふけった。
1時間半ほど作業をしたのち、児玉さんは、とてもおいしいカリントウを、レジ袋にたくさん入れてお裾分けをしてくださり、「それじゃあセーリング楽しんでください!」と言って、豪快にお帰りになり、静かな浮き桟橋とあほうどりの上に、3人がぽつねんと残った。
「じゃあ、離着岸の練習でもしましょうか。」となったものの、古庄さんとそえださんは譲り合っていてさっとは決まらない。こののんびりさが、今日いち日の一環した空気となった。
まず、古庄さんが2回練習。その後、そえださんが練習。私は、離岸時は最後までポンツーンに残りあほうどりをガイドし、着岸時は最初に降りてサポートする。今年はほとんどこの役割だった。バウロープやスプリングをクリートしてくれる新人会員が増えてくれたおかげで、私の役割も変わった一年だった。
前述したように、百数十回も、橋本さんのようなプロ級の離着岸を繰り返し見ていると、どこで舵を切れば良いのか、この風ならどれぐらいの速度で入れば良いのか、自分で操船はできないが、不思議なことにわかるようになる。
古庄さんとそえださんに、バウから偉そうにサポート情報を大声で伝えるのだが、ゴースタンのタイミングなど間違えれば大変なことになるので、なかなかのサポートであると、自分が操船しているわけでもないのに、気分よく思う。
離着岸の練習後、12時ごろにセールアップ。そえださんがティラー、古庄さんがメインハリヤード、私がマストでガイドをしながらメインセールをあげたところ、途中、マストのグルーブからセールのラフスライダーが抜けていくことに気づいた。
メインセールを外して艤装しなおしたとき、これが抜けないよう、蓋をする仕組みになっているのだが、蓋の位置が少しずれていたようで、古庄さんがドライバーを持ってきて、締め直してくれる。
「あっ!」という声と共に、ぽちゃんという音。
「え?落ちた?(はてなマーク)」と古庄さん。「はい。」と私。
「え?海に?(はてなマーク)」と古庄さん。「そうですね。」と私。
はい、恒例の、古庄さんの海への奉納行事です。今回、奉納させていただいたのはプラスのドライバー。今度、その大きさのドライバーは、あほうどりに持ってきてくださるそうです。
メインに続いてジブもはり、エンジンを止めて静寂の時間。
小柴さんがよく仰る「非日常」タイム。
ここで報告。
メインセールを再度艤装した際、ツーポイントリーフのロープは通しませんでした。ワンポンは使用できます。
アウトホール、カニンガム、ブームバングをさっとひいたり緩めたりする練習をしていて気づきましたが、カニンガムが切れそうです。
そして、大きな問題を書き忘れていました。
エンジンが一発でかからない。今回は、これまでにまったくなかった現象がさらに起きました。なんとかかかったものの、トントントンという音が、いつもの半分ぐらいの速度なのです。
もちろん出港前の話ですが、その後回転数をあげたり、ギアをいれたりしているうちに、いつも通りの音になりましたが、かなり要注意です。
また、出航時は問題なかったビルジの水が、戻ってみるとまあまあ溜まっていました。これも注意が必要です。
さて、セーリングの話に戻ると、予報では無風を覚悟していたが、4メートルぐらいの風もときおり吹くなど、まあまあ恵まれたのんびりセーリングだったので、石田さん、中尾さん、アランさん、村井さん、齊藤さん、水田さんは、今頃ルミナスでどうしているかなとLINEで電話。
アランさんの話では、隣にいるローボートと同じ速度だとのことだったが、元気なみなさんの声がスマホごしに聞こえて良かった。相模湾のルミナスと東京湾のあほうどりで、一緒にセーリングしている感じもいいなと思った。いつか、ビデオ通話でつなぎっぱなしにしてみましょう。
あほうどりでは、風ものんびり、船上ものんびりで、代わるがわるティラーをしつつ、かりんとうを食べつつセーリングをし、気がつけばもう、セールをおろすあたりまで戻ってきていた。
ラフスライダーがまた抜けるかもと思い、メインをゆっくりおろしてもらったところ、やはりグルーブから抜け落ちるスライダーがある。金属パネルが左右についていて、その隙間が広い部分があり、再度古庄さんに隙間をせまくしてもらった。おそらくこれで、次回抜けないと思われる。
着岸は再びそえださん。練習したときに引き続き、一発で完璧な着岸。やはりこれまで、5、6メートルぐらい吹いている中でも離着岸をしてきた経験がいきている。
反対側のポンツーンでは、朝からずっと、青木ヨットスクールのインストラクターを自分のヨットに招いて授業を受けるサービスを利用していると思われ、向こうもセーリングから戻り、離着岸の練習をしている。その様子をこっそり見ながら学習。
今年最後の定期活動としてのセーリングは、これにて無事終了。
今年は、東京、神奈川、東海すべての支部で新入会員が増え、コロナの影響もあって思うように活動ができなかった支部もあったものの、JBSAとしては活発に活動がおこなわれた。
開催が危ぶまれた全日本ブラインドセーリング選手権も、迫力あるものとなり、次回の世界選手権を目指したいと考えるブラインドやサイテッドも増えた。
2022年のJBSAは、結果的にみれば100点満点の素晴らしい一年だったと思う。来年も、ブラインドとサイテッドが一緒にヨットを楽しむ希少な団体として、積極的に活動する団体を、会員みんなで創り上げられると良いなと思う。
報告書作成:殿垣内大介(とのがいちだいすけ)